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地廻り酒[じまわりざけ] 地廻り酒(じまわりざけ)とは、江戸時代に関八州で造られた酒。 国内経済格差を是正するために、江戸幕府はこの改良に取り組んだ。 == 背景 == ひとくちに江戸時代といっても270年間近くもあり、さらに細かく分けられる時代によって大きく変動があるが、概して江戸は人口70万から100万を擁し、世界的に見ても有数の大消費地であった。 そこで消費される日本酒はほとんどが下り酒で、さらに下り酒の7割から9割は、摂泉十二郷(せっせんじゅうにごう)と呼ばれた、伊丹や灘の周辺地域で産した酒であった。関東の地元の酒である「地廻り酒」は、江戸の消費者にとっては「下り酒」の反意語であり、「地廻り悪酒」などと悪口を叩かれ、安物の酒、まずい酒という印象を持たれた。 江戸の酒問屋には下り酒を扱う下り酒問屋と、地廻り酒を扱う地廻り酒問屋の二種類があったが、地廻り酒問屋も地廻り酒だけでは商売が成り立たず、しだいに下り酒も扱うようになっていった。江戸庶民は高い金を出しても、下り酒に頼っていたのである。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「地廻り酒」の詳細全文を読む
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