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城郭都市[じょうかくとし]
城郭都市(じょうかくとし)〔城壁都市(じょうへきとし)、囲郭都市(いかくとし)とも呼ばれる。フランス語でville fortifiée、Cité fortifiée、ville avec rempart、英語ではwalled city、fortified city、ドイツ語でbefestigte Stadt 。〕〔城塞都市(じょうさいとし)と呼ぶ場合もある。ただしこの場合の城塞はcitadelの意味ではない。〕とは、城壁〔城壁は仏::fr:muraille、rempart、英:city wall、独:Stadtmauer という。〕で周囲を囲み堅固に防御した都市を指す 。土塁、堀なども防御施設として用いられる。
== 概説 == 城郭都市の歴史は古く、エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、中国文明や、古代ギリシアの各地に誕生している。 城郭都市の起源は環濠集落と考えられ、新石器時代に農耕が誕生するとともに世界各地で普遍的に見られた。農耕の発達が始まり集落に富が蓄積されるようになると、これを奪おうとする外敵の脅威に対して防御するため、周囲に堀をうがち土を盛り上げて土塁とした。やがて防御力強化のためより堀を深くし、水を溜め、土塁には柵を設けた。さらに版築、煉瓦や石を積んで壁を作り、壁はより高く、堅固、巨大となり、都市になっていった。これらの城郭都市は古くから都市文明が興隆し、部族、民族間の争いが頻発していた地域において著しい発展を遂げた。 中国では「城」〔日本の「城」を意味する用語(英:castle、仏:château、独:Burg / Schloss など)は封建領主の居館を兼ねた軍事施設のことである。〕〔日本では、「城」という言葉は、城塞(citadel)に近い建築(城館)を指すことが多い。しかし、防衛施設の堀や柵や土塁を指して「城」と呼ぶ例もある。〕の本来の語義は都市を囲む防塁・城壁自体を指していたが、後に城壁で囲まれた内部をも含むようになった。特に城壁のみを指す場合は「城牆(じょうしょう)」という。城壁の内側(内城)を「城」、城壁の外側(外城)「郭」といい区別した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「城郭都市」の詳細全文を読む
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