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堀川具親 : ウィキペディア日本語版
堀川具親

堀川 具親(ほりかわ ともちか)は鎌倉時代末期の公卿。正二位内大臣右近衛大将淳和院別当、奨学院別当、源氏長者堀川内大臣と号す。
実父は権中納言堀川具俊だが、祖父内大臣堀川具守の子として家嫡に擬せられた。母は権中納言二条為藤の娘〔『尊卑分脈』によれば参議従二位二条為雄の娘。〕。
== 経歴 ==
以下、『公卿補任』、『尊卑分脈』の内容に従って記述する。
永仁6年(1298年)1月5日、従五位下に叙せられる〔永福門院御給。〕。同年8月28日、侍従に任ぜられる。永仁7年(1299年)1月5日、従五位上に昇叙。正安2年(1300年)1月5日、正五位下に昇叙。同年3月6日、左少将に任ぜられる。正安3年(1301年)3月14日、備前介に任ぜられ、16日には従四位下に昇叙〔遊義門院御給。〕。同年4月5日、左少将に還任。嘉元元年(1303年)10月26日、父の喪に服す。嘉元3年(1305年)1月5日、従四位上に昇叙。嘉元4年(1306年)1月5日、正四位下に昇叙〔遊義門院御給。〕。同年3月30日、出羽権介を兼ねる。4月には禁色を許される。6月12日、左中将に転任。
延慶元年(1308年)11月14日、従三位に叙せられる〔院御給。〕。24日、左中将は元の如し。延慶2年(1309年)3月23日、伊予権守を兼ねる。延慶3年(1310年)12月11日、参議を経ず権中納言に任ぜられる〔父具守が従一位大納言を辞すに先立って任ぜられた。堀川家で参議を経ずに権中納言に直任されるのは具親が初めてである。〕。延慶4年(1311年)1月5日、正三位に昇叙。同月17日、左衛門督に任ぜられ検非違使別当に補せられる。同年7月8日、検非違使別当を止める〔代わって検非違使別当に補せられたのは北畠親房である。〕が左衛門督は元の如し。正和元年(1312年)10月13日、従二位に昇叙され同日に左衛門督を止める。正和4年(1315年)1月10日、恐懼に処せられる〔元日節会への出仕を避けたため。〕。正和5年(1316年)1月19日、父具守が薨去し喪に服す。同年10月19日、復任した。11月18日、正二位に昇叙。文保2年3月9日、春宮権大夫を兼ねる〔皇太子立坊による。〕。4月大嘗会検校に補される。8月18日、解官される〔『増鏡』第13「秋のみ山」によると、後醍醐天皇の女官であった大納言典侍を見初めて連れ出してしまったことを後醍醐天皇が咎めたため。〕。元応元年(1319年)閏7月5日、権中納言に還任。同日、春宮権大夫にも還任。同年10月18日、中納言に転正。元応2年(1320年)9月22日、淳和院別当に補せられるが翌日に止められる〔後任の淳和院別当は上席の北畠親房である。〕。元亨3年(1323年)11月30日、権大納言に昇進〔前中納言11人を超えての昇進である。12月23日には拝賀のために着陣した。〕。春宮権大夫は元の如し。12月29日、勅授帯剣を許される。嘉暦元年(1326年)、恐懼に処せられる〔祭事に不参のため。また、かつてあった密通事件にもよる。〕。嘉暦3年(1328年)3月1日、母の喪に服す。そのまま復任せず7月20日に権大納言を辞退。
元徳元年(1329年)8月4日、権大納言に還任。元徳2年(1330年)11月16日、大納言に転正。建武元年(1334年)5月16日、奨学院別当と源氏長者に補される〔久我通相が10代前半とまだ若年であったことも関係している。〕。8月10日には按察使を兼ねた。10月9日、按察使を止める。建武2年(1335年)8月30日、中宮大夫を兼ねる。建武4年/延元2年(1337年)1月16日、中宮大夫を止める〔中宮が女院となったため。〕。暦応元年/延元3年(1338年)10月19日、右近衛大将を兼ねる。暦応2年/延元4年(1339年)12月27日、内大臣に任ぜられる〔饗禄の仰せはなかった。〕。同日、右大将は元の如し。暦応3年/興国元年(1340年)7月8日、内大臣右大将を辞した〔上表に及ばなかった。暦応元年6月に菩提心を起こして出家した息男具雅(出家時には参議従三位右衛門督検非違使別当。『尊卑分脈』では具尹とある。)が7月7日に21才で早世したため、即出家したという。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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