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外離島(そとばなりじま)は日本の南西諸島、沖縄県八重山郡の西表島の西2kmに位置する島である。 沖縄県八重山郡竹富町字西表の一部。南東200mほどにあり、同じ字西表の一部となっている内離島との間は遠浅で小さな砂嘴が形成され、古くから対の島として認識されてきた。 == 概要 == 西側の直径1.5kmほどの半円状の主要部と、東へ約0.5km延びる半島部からなる。西端には番屋峰とよばれる標高148.5mの山があり、琉球王国時代には番所が置かれていた〔『翁長親方八重山島規模帳』〕。半島部の南側を除き、海岸は急斜面である。島の南北などにはサンゴ礁が存在している。地質的には西表島と同じで、全体が砂岩などの八重山層群で構成され、主要部には南北方向の断層がある。 15世紀後半に西表島で勢力を有した慶来慶田城用緒は外離島で生れ育ったが、土地が狭く村立てが困難だったため、対岸の祖納に移住したという〔『慶来慶田城由来記』〕。また、祖納との間の湾状の海域は「離溝」と呼ばれた〔『正保国絵図』〕。正保年間は無人島であった〔『正保国絵図』〕が、西岸は大船を係留できたため避難港になっていたと考えられている。 島では古くから祖納の人々がサツマイモや木綿、キビなどを栽培し、雍正6年(1728年)頃にはイノシシを根絶して粟畑を開墾したという〔『慶来慶田城由来記』〕。 第二次世界大戦中には船浮湾の基地を防衛するため、高射砲などが設置された。飲料水や農地の確保が困難なため、永続的な居住は難しく、2012年現在、男性1名が長期滞在している〔Youtubeドキュメンタリー番組 VICEJapan 無人島で孤独に暮らす全裸の男 〕。2012年10月16日、中国海軍の駆逐艦など計7隻の艦艇が先島諸島の接続水域内を通過した〔中国軍通過は初…7艦艇、先島諸島の接続水域に (読売新聞 2012年10月16日)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「外離島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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