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多田隈建二郎 : ウィキペディア日本語版
多田隈建二郎[ただくま けんじろう]

多田隈 建二郎(ただくま けんじろう、1979年(昭和54年)1月29日 ‐ )は日本のロボット工学者東京工業大学博士(工学))。ロボット業界で早くから頭角を現し、独創的な全方向移動・駆動機構を多数開発している。
大学院修了後、マサチューセッツ工科大学東北大学の研究員、電気通信大学大阪大学助教を経て、現在は東北大学大学院情報科学研究科 応用情報技術論講座 人間-ロボット情報学分野 准教授日本機械学会畠山賞、独創性を拓く先端技術大賞 特別賞、競基弘賞 学術業績賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞などを受賞。
実兄の多田隈理一郎もロボット工学者であり、全方向移動機構や全方向駆動機構
、ロボットの要素技術などを兄弟で開発しており、『日本ロボット界のライト兄弟』と紹介されることもある。
== 来歴・人物 ==
熊本県出身。阿蘇のふもとで育つ。ゾイドが好きで、子供の頃は漫画家になりたかった。お気に入りの漫画家は、「童夢」「AKIRA」などを代表作に持つ大友克洋。中学生の頃に見たテレビ番組「スペースエイジ」がきっかけで、移動ロボットに興味を持つ。夢は火星に自分の作ったローバーと一緒に着地すること。父親工業高校の教師で、生徒向けに大学の研究を紹介する為のビデオを父親が持っており、それらが子供部屋に転がっていた。その時に面白いと思った研究が、広瀬茂男教授の研究だった。子供時代にそれらのビデオを共に見た多田隈理一郎も同じロボット研究者の道に進む。
大学院修士課程から東京工業大学広瀬茂男研究室に入る。兄理一郎が研究していた全方向移動車両『VmaxCarrier』を引き継ぎ、段差走破性を持たせた『VmaxCarrier2』を開発する〔〕。博士後期課程では21世紀COEのプロジェクトを兼ねて水平多関節式の展開型惑星ローバー『Tri-Star-Ⅲ』の研究を行うとともに、東京工業大学機械系21世紀COEコースや早稲田大学など他大学のロボット系COEとの交流活動、西安交通大学と東京工業大学との合同ワークショップなど、様々な経験を積む。これら『Vmax-Carrier』と『Tri-Star-Ⅲ』の成果を「オフセット式車輪を持つ不整地全方向移動機構」として再構築し、博士論文にまとめる。
この間、球状の車輪機構『Omni-Ball』を開発する。また、約1年半にわたる米国ボストンでの留学生活では、の建二郎がMITで、兄の理一郎がハーバード大学で研究を行い、子供時代さながらに、2つの大学の中間地点にある同じアパートの部屋をルームシェアして過ごす。MITで客員研究員をしていた頃は博士論文の執筆時期と重なり、厳しいスケジュールだった。研究室での仕事もあり、日中は大学に行き、それ以外の時間は家にこもってずっと論文を書いていた。
東北大学の研究員、電気通信大学助教を経て、2009年より大阪大学機械工学専攻金子・東森研究室の助教に就任。球状全方向車輪や円形断面クローラ、包み込み式なじみグリッパなど、全方向移動機構・駆動機構について多くの研究開発や発明を行うとともに、全方向の機構が持つ位相に着目した理論的検討も実施。また、医工連携の研究にも参加し、細胞シートを取り扱う器具の開発にも実績がある。
2015年5月より東北大学大学院情報科学研究科准教授〔〔。田所諭の応用情報技術論講座 人間-ロボット情報学分野の中で、多田隈研究室を開設する〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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