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多留姫十二勝 : ウィキペディア日本語版
多留姫の滝[たるひめのたき]

多留姫の滝(たるひめのたき)は、長野県茅野市にある樽姫の滝とも書く〔『茅野市史 下巻 近現代 民俗』1069 - 1070ページ。〕〔『茅野市史 別巻 自然』33ページ。〕。茅野市指定文化財
== 地理 ==
多留姫の滝は、茅野市中心市街地の東、大泉山のふもとを流れる柳川に懸かる。大泉山の頂上からは富士山を望むことができ、その左手に八ヶ岳がそびえ、眼下に見えるのが多留姫の滝である〔『長野縣町村誌 中南信編』3351ページ。〕。まず高さ・幅ともに9メートルで落水し、次いで向きを直角に変え、高さ3メートル・幅1メートルで落水する〔。『長野縣町村誌』によると、その形は玉簾を掛けたようで、「潺々湲々」と水が流れ落ち、その音はまるで風中ののよう。の花にホトトギスは納涼、紅葉は飛と、四季を通して滝の景色が楽しめるとある〔。滝のすぐ下流には柳影橋やながれ橋が架かり〔「多留姫文学自然の里歌碑マップ 」より(2014年5月10日閲覧)。〕、さらに長野県道・山梨県道17号茅野北杜韮崎線の多留姫大橋が谷をひとまたぎする〔国土地理院「ウォッちず 」より(2012年5月26日閲覧)。〕。
滝のそばに多留姫神社があり〔、建御名方神諏訪大社祭神)の子・多留姫神(多留の御前)をまつっている〔『日本歴史地名大系 第20巻 長野県の地名』358ページ。〕。神社面積は446で、創建の時期は不明だが〔、少なくとも750年前にはすでに存在していたことを示す文献がある〔。
茅野市は1988年昭和63年)7月29日付で多留姫の滝を名勝瀑布)として茅野市指定文化財に指定〔茅野市「市指定文化財 」より(2013年3月17日更新、2014年5月10日閲覧)。〕。現在、滝周辺を多留姫文学自然の里として開放している。地元の中沢区・御作田区・田道区は共同で多留姫文学自然の里創造委員会をつくり、整備や催事の運営を行っている〔茅野市「多留姫文学自然の里 」より(2014年6月18日閲覧)。〕。滝周辺には松尾芭蕉ほか多くの歌人俳人による作品を刻んだいくつもの石碑が建立されており、自作の俳句を投稿できる投句箱も用意されている〔。多留姫文学自然の里のマスコットたるひめちゃんで、滝を背景にが滝壺に浮かんだ巻物に腰掛けるキャラクターの姿を描く〔。2014年(平成26年)度は里の10周年記念行事を催すこととしており、新たに地元の高校生がデザインした美少女キャラクターの紫音(しおん、フジ紫色と滝の音から命名)をマスコットに起用している〔〔「多留姫"萌えキャラ"に 『茅野の創造委』滝周辺の魅力発信へ 」『長野日報』2014年4月18日更新、2014年5月16日閲覧。〕。

File:Taruhime Shrine 1.jpg|多留姫神社
File:Ryuei Bridge.jpg|柳影橋
File:Nagare Bridge.jpg|ながれ橋
File:Taruhime Falls and Yana River view from Nagare Bridge.jpg|ながれ橋から多留姫の滝を望む
File:Taruhime-ohashi bridge.JPG|多留姫大橋


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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