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万能細胞[ばんのうさいぼう]
万能細胞(ばんのうさいぼう)は、多能性幹細胞あるいは多能性細胞〔北條元治『ビックリするほどiPS細胞がわかる本』(ソフトバンククリエイティブ株式会社、2012年)12-101頁〕〔、もしくは仮想の夢の治療材料になる細胞を指して使用される言葉である。細胞の多能性とは、多細胞生物の身体を構成するほぼすべての種類の細胞に分化する能力(分化能)である〔。「万能細胞」という呼称は、主に一般向けの解説やマスメディア向けに用いられている用語で生物学用語ではない。 == 「万能細胞」 == 「万能細胞」という言葉は、1998年11月ヒト胚性幹細胞(ES細胞)が報告されたときの新聞報道から見られる。その後、人工多能性幹細胞(iPS細胞)が報告されると、ES細胞を「従来の万能細胞」、iPS細胞を「新型iPS細胞」と呼び分けあるいはまとめて「万能細胞」と呼ぶようになった。この両者は多能性幹細胞である。なお、粥川は英語圏で「万能細胞」に対応する言葉が見つからないと指摘している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「万能細胞」の詳細全文を読む
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