|
塔(とう)とは、接地面積に比較して著しく高い構造物のことである。 西洋建築の世界では、見張り台というような軍事的目的とともに、宗教的な意味を持つ建造物を指す。 日本では江戸時代まで仏教の構造物のみを指して使用されていた。 五重塔や多宝塔などがそれであり、仏教用語であった。 しかし、明治以降は西洋建築物、すなわち英語で言うところの tower の概念も「塔」に含むようになった。 したがって、現在の日本語の「塔」は、様々な比較的高い構造物に対しても使用され、言葉の用法に厳密な定義が存在するわけではない。 == 語源 == === 「塔」の語源 === 日本語の「塔」の語源はサンスクリット(梵語)の स्तूप (stūpa、ストゥーパ、(意:heap、…を積み上げる、蓄積する))に求められる。 この語は古代インドにおいて、饅頭型に盛り上げた土の塚のことをも指すようになっていたが、仏教には今日で言うところの「卒塔婆」の意味で採り入れられた。 stūpa は中国で「窣堵坡(卒塔婆)」と音写漢訳され、やがて「窣(卒)」が脱落して「堵坡(塔婆)」に変化したと考えられているが、「堵坡」「塔婆」については、サンスクリット stūpa のパーリ語形である tūpa (トゥーパ)が音写漢訳されたものとの説もあり〔中村元編 『仏教語源散策』(第1版) 東京書籍、1977年、218-221頁(松本照敬著) :tupa の関連。塚の関連。初期仏教における塔についての記述。中国での仏塔の興り。〕、「塔」は、そのいずれかの形からさらに省略され、一文字で表されるようになったものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「塔」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tower 」があります。 スポンサード リンク
|