翻訳と辞書
Words near each other
・ 夜明け
・ 夜明け (フラワーカンパニーズの曲)
・ 夜明け (ロベルト・フィルポの曲)
・ 夜明け (松山千春の曲)
・ 夜明け/素敵な君
・ 夜明けが来るまで
・ 夜明けと未来と未来のカタチ
・ 夜明けな
・ 夜明けのMEW
・ 夜明けのうた
夜明けのスキャット
・ 夜明けのタンゴ
・ 夜明けのテレショップ
・ 夜明けのブルース
・ 夜明けのブレス
・ 夜明けのマルシェ
・ 夜明けのランナウェイ
・ 夜明けのロゴス
・ 夜明けのロボット
・ 夜明けのヴァンパイア


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

夜明けのスキャット : ウィキペディア日本語版
夜明けのスキャット[よあけの -]

夜明けのスキャット」(よあけの - )は、1969年3月10日に発売された由紀さおりシングルレコードである。発売元は東芝音楽工業(現:EMIミュージック・ジャパン)。2009年7月1日に初めてCDシングル化された(TOWER RECORDS限定発売、規格品番:QIUS-1001)。
== 解説 ==
タイトルの通りに、1番目は具体的な歌詞が全く登場せず、大半が「ルー、ルールルルー…」というスキャットで歌われる楽曲である(2番目は普通に日本語の歌詞で歌唱)。大ヒットに至った火付け役として、ラジオ深夜放送が挙げられることがある〔泉麻人著『僕の昭和歌謡史』(講談社文庫刊)において、泉が本楽曲について「大ヒットする直前頃に深夜放送でよくかかっていた」と懐述している。〕。
なお、レコード発売の経緯については、1999年に発売されたCD「いずみたく作品集」にて次のように解説されている。
由紀が安田章子(本名)での歌手活動に区切りをつけた後に出演していたNHKおかあさんといっしょ」を機として受けたCM歌手オーディションに合格、これが縁となって作曲者いずみたくが作曲した番組テーマ曲をスキャット部分のみ録音した。放送開始後、番組リスナーから放送局やレコード店への問い合わせが相次ぐ事態となり、レコード化が決定した。ところが由紀は結婚を目前に控えていたことや過去の歌手活動での失敗を懸念して再デビューに消極的だったため、いずみが由紀を説得し、その間に山上路夫に作詞を依頼。漸くレコード発売にこぎつけたとされている〔「いずみたく作品集」(EMIミュージック・ジャパン TOCT-24197/8)解説(執筆:土龍団)〕。
2009年4月8日に放送されたTBS音楽番組『あなたが聴きたい! 歌の3時間スペシャル』では、1番に具体的な歌詞が全然無い理由として、もともと本楽曲が深夜ラジオ番組〔使用されていた番組は、TBSラジオの「夜のバラード」(5つ目のテーマソングとして使用された。スキャットの言葉は由紀さおりが考えて付けた。当初テーマソングで使われた時は1番のスキャット部分のみ【由紀さおり・安田祥子『あの時、この歌』東京書籍、1995年、43頁】。レコード発売後に2番の歌詞が始まる「あ」の部分からフェードアウト【所出:「たぬきだんな」の記憶】)。〕内のBGMに使われていたためであると紹介されている〔番組司会者の安住紳一郎アナウンサーにより紹介された。番組には由紀も出演しており、本楽曲を披露した。〕。
本曲のタイトルを『夜明けのスキャット』と命名したのは、当時の東芝音楽工業のディレクターで由紀さおりを担当した高嶋弘之である〔マスメディアを巻き込んだ「演出術」~由紀さおり「夜明けのスキャット」がヒットするまで 『ヒットの法則はビートルズが教えてくれた』ビートルズ初代担当ディレクター / プロデューサー 髙嶋弘之 Musicman-net〕。
レコード・ジャケットの上部には「日本初のスキャット・ヒット!!」と記載され、A面/B面曲の英語タイトルも表記されている(下記「収録曲」参照)。
オリコンのシングル週間ヒットチャートで8週に渡って第1位を獲得し、109万枚を売り上げるミリオンセラーとなった。また、1969年の年間ヒットチャートでも第1位に輝いた。オリコン調査が公式発表された時期は前年の1968年1月からだったため本楽曲がオリコン史上、通算2作目の年間1位獲得ソングである。なお、過去にオリコン総合ヒットチャートで第1位を獲得した全楽曲中、もっとも歌詞の短い楽曲としてテレビ等で紹介されることがある(インストゥルメンタルを除く)。
1969年大晦日の『第20回NHK紅白歌合戦』に、由紀は本楽曲で紅白初出場を果たした。また、同年の第11回日本レコード大賞で作詞の山上路夫が作詞賞を受賞した。2000年末の『第51回NHK紅白歌合戦』では他歌手の曲紹介をする合間に久保純子(紅組司会)と由紀がトークで絡む場面があったが、その中で由紀の方からそのころ急速に広まりつつあった携帯電話着メロが鳴り出すシーンがあり、そのメロディが「夜明けのスキャット」であった。さらに、2012年の『第63回NHK紅白歌合戦』でも、由紀自身紅白で43年ぶりに本楽曲を歌唱披露し、アメリカポートランドから生中継、ピンク・マルティーニとの共演で登場した。
シングルレコード発売から40周年を迎えた2009年、初CDシングル化された〔当CDシングルは、2009年で日本上陸30周年を迎えたTOWER RECORDSでのみ発売。なお、CDシングル化は初めてであるが、楽曲自体のCD化は初ではない。〕。カップリング曲は、CDシングル発売時点での最新スタジオ・アルバム『いきる』に収録されていた「夜の果てまで」をリカット。当楽曲も、イントロ部分でスキャットが挿入されている。ジャケット写真は1969年のオリジナルをベースに、B面タイトルの表記・規格品番等を改定したもので、歌詞カードには佐藤利明による解説を掲載している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「夜明けのスキャット」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.