|
高速バス(こうそくバス)とは、主に高速道路を通行する路線バスのことを指す。以下、特記ない限り、日本国内の高速バス(道路運送法に規定される「一般乗合旅客自動車運送事業」の形態として運行されるバス)について記述する。 == 概要 == 一般的には、距離が数十から数百キロの都市間輸送、ないしは都市と観光地を結ぶものの中で、高速道路を利用するものを指す。ただ、国土交通省等役所の各通達で使われていた「高速バス」という言葉も一定ではなく〔国土交通省中部運輸局の公示の例 では「専ら一の市町村(特別区を含む。以下同じ。)の区域を超えて設定された概ね50キロメートル以上のキロ程の路線において、停車する停留所を限定して運行する自動車により乗合旅客を運送するものに係る路線」、運輸経済月例報告平成10年6月のトピックス では「運行系統キロの2分の1以上で高速道路を利用する路線バス」、国土交通省九州運輸局の公示の例 では「専ら一の市町村(特別区を含む。)の区域を超えて設定された概ね50キロメートル以上のキロ程の路線において、停車する停留所を限定して運行する自動車により乗合旅客を運送する運行の態様であって、規則(道路交通法施行規則)第10条第1項第1号ロの運賃及び料金を適用するバス」との記載がある。〕、「高速バス」という語の法律的な定義はされていない。そのため旅行業者(「一般貸切旅客自動車運送事業」の形態として運行されるツアーバス)が自社商品を「高速バス」と呼称している事実もあった〔高速バス予約 (楽天トラベル)やバスサガス (スタイルサーチ)など(両サイトで扱っている路線は全てツアーバスであった。新制度導入のため現在はツアーバスは存在しない)。〕。高速道路上(道路標識など)では単純に「路線バス」と記載されている。観光バスなどとの識別のため(高速道路の料金区分が大型バスの場合、路線バスは大型車、それ以外は特大車料金になるため)、バスのフロントガラスの運転席寄りに「路線バス」の標識を付けている(ただ、ETCの普及で、料金所での人手を介した通行券の受け取りや支払いがなくなったことから、「路線バス」の表示はない場合も見られる)。 空港へのアクセスを担う高速バスは事業者によってリムジンバスとも案内されるが、リムジンバスを高速バスの下位概念として見なされることがある〔例えば千葉交通では成田空港リムジンバスと都市間高速バスを高速バスと称している〕。高速道路は通過しないが中長距離の都市間連絡を担う特急・急行バスも場合によっては制度上は高速バスと同等に扱う場合もある〔盛岡~宮古間の「106急行バス」や、熊本~大分のやまびこ号、京阪京都交通と京都京阪バスの立命館大学(BKC)線など〕。 なお、特急、急行バスは多くは一般道経由のバスとして高速バスと区別されるが、事業者によっては高速バス内の上位種別として特急、急行バスと称する場合や、路線名としてそのように称する場合もある。また、路線全長の内、高速道路走行区間が短い路線を準高速バスと称する場合もある。 東名ハイウェイバス、名神ハイウェイバス、中国ハイウェイバスの各停便は、種別が急行となる。但し、名神ハイウェイバスの急行便は2006年(平成18年)現在名称上廃止している。 高速道路を通過する際には、法規によりバスの着席定員以上の乗客を乗せて運行することが禁じられているので、所要時間1~2時間程度までの短距離路線など一部を除き、事前に席を予約する座席指定制を採用することが多い。一部では、一般路線バスと同様に予約不要だが、定員以上は乗車できない定員制を採用している。また、ほぼすべての路線で全席禁煙となっている。 他の交通機関と比較して安価である場合が多く、鉄道と異なり道路を利用する関係上、天気などの気象状態のほか、大型連休・旧盆・年末年始などの行楽シーズンや、集中工事期間、突発的な交通事故などの発生による渋滞・交通規制などにより、定時運行ができないことがある。 以下の記載は、基本的に路線バスとしての高速バスに限定して記述する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「高速バス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Intercity bus service 」があります。 スポンサード リンク
|