|
夜逃げ(よにげ)とは、夜中にこっそり逃げるように引越しを行うことである。 == 概説 == 家財道具等を持って決行する夜逃げもあれば、最低限必要な身の回りの物だけを持って決行する夜逃げもある。 夜逃げ決行日までは普通に振舞うので、夜逃げ後になって初めて周りの人(近所の人、債権者、大家)は引越ししたことを知る。当然、引越しの挨拶はしない。 多くの一般的な「引越し」の行為とは異なり、引越し先や引っ越すこと自体を周囲に公表せずに行う。多くは、多重債務に陥った者が、「借金が払えない」、「家賃が払えない」といった理由で、債権者の取立てから逃れるために行う。そのほか、様々な社会的な事情が絡んでいることもある。 店主が夜逃げした店舗では、従業員は夜逃げされて初めて店の経営状態を知ることがある。夜逃げされたら、その店舗の従業員は、夜逃げした店主が発見されなければ、夜逃げされるまでに働いていた期間の給料はもらえないし請求のしようもない(ただし、労働基準監督署に相談すれば、給料の一部を立替払いしてもらえる場合もある。詳しくは、未払賃金の立替払事業を参照)。 古くは江戸中期までさかのぼり、江戸時代には年貢の取立てが厳しく、生活苦から夜逃げが続出したのが始まりと言われている〔羽鳥翔「夜逃げ屋」(幻冬舎)〕。 == 夜逃げ屋 == 夜逃げ屋と呼ばれる、夜逃げの手伝いを組織的に斡旋する業者も存在する。主に探偵業などが斡旋する。行政書士などの資格を持った者が法律に触れない範囲で請け負っていることもある。しかし、運送免許のない業者が引越しを行うことは、無資格となり違法となる。 1991年には、日本で唯一の正規運送店として夜逃げを扱った運送会社、「ライフボード」が作家の羽鳥翔によって設立された。「ライフボード」は夜逃げ屋本舗のモデルであり、大阪と横浜で開業された運送店である。しかし、2002年には7000万円の負債により閉鎖している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「夜逃げ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|