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夢殿殺人事件[ゆめどのさつじんじけん]
『夢殿殺人事件』(ゆめどのさつじんじけん)は、小栗虫太郎の短編探偵小説。改造社の雑誌『改造』に1934年(昭和9年)1月に掲載された、名探偵・法水麟太郎シリーズのひとつ。作者の他の作品と同じく、衒学趣味的な文体が特徴である。 == あらすじ == あまねく高識な尼僧のみを集めた尼寺・寂光庵。夢殿とよばれる密室にて推摩居士は殺されていた。夢殿の二階へ続く階段前の壁にもたれたその死体は体中の血を全て抜かれており、さらには両肘と両腰にはそれぞれ梵字型の傷が刻まれていた。また、夢殿の二階では一面に金泥がまき散らされた室で尼僧・浄善が殺されていた。頸椎が脱臼するほどの力で絞殺されており、また彼女の死体には奇妙な索痕が残されていた。さらに、三階の孔雀明王の絵から一階までの床には孔雀とおぼしき巨鳥の足跡が残されていた。 住職の盤得娑婆に請われ、事件解決に乗り出した法水。果たして、犯人は?殺害方法は?その動機は?本当に絵から孔雀明王が抜け出したのだろうか?彼の推理はいかに・・・。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「夢殿殺人事件」の詳細全文を読む
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