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『大どろぼうホッツェンプロッツ』はドイツの作家オトフリート・プロイスラーによる児童文学作品のシリーズ。ドイツの田舎町を舞台にした、大泥棒ホッツェンプロッツと彼を捕まえようとする2人の少年の物語。全3部作。 ホッツェンプロッツと少年たちの知恵比べが中心だが、魔法使いや妖精が登場するなどファンタジー性の強い作品でもある。 日本語版は中村浩三による翻訳で偕成社から刊行された。挿絵はトリップという人物が描いているが、この人物の詳細は不明。 == 登場人物 == ; ホッツェンプロッツ : この物語の主人公。つばの広い帽子を被り、もじゃもじゃの黒ヒゲと凄いかぎ鼻が特徴の大男。少し太っているが動きは機敏。銃と7本の短刀を腰に差しており、火薬の扱いにも長けている。料理の腕もなかなかのもの。好物は嗅ぎタバコとキノコスープ。 : 性格は大胆にして狡猾、冷酷で欲深く、欲しい物は力づくで奪う悪党。粗暴だが知恵は回り、長年に渡り警察の捜査を逃れてきた。町の近くの森に潜み、近隣の住人からはその名を聴いただけで怯える程に恐れられている。しかし人を殺した事は無いらしく、またカスパール達の嘘に騙されたり、第3作では今まで気絶させてきたおばあさんに洗濯小屋に閉じ込められるなど、粗忽な一面もある。(帽子を交換しただけのカスパールとゼッペルを取り違えるほど) : 第3作ではシュロッターベック夫人の薦めで、料理亭の亭主になった。 ; カスパール : 主人公その2。赤いとんがり帽子を被った元気な少年。大好きなおばあさんがホッツェンプロッツにコーヒー挽きを奪われた為、それを取り戻すべくホッツェンプロッツを捕まえようとする。アイディアマンで色々な作戦を考えつく。 ; ゼッペル : 主人公その3。カスパールの友人。緑のチロル帽子を被った少年。カスパールと一緒にホッツェンプロッツを捕まえようとする。 : 話の中では、結構悲惨な目にあうことが多く、カスパールに箱の蓋を釘で止めておいてと頼まれたときは、何度も自分の指を金槌を打ってしまい、ホッツェンプロッツの家で奴隷同然の扱いを受け、第3作ではホッツェンプロッツに仕掛けた罠に代わりにかかってしまうなど、不運が続く。 ; カスパールのおばあさん : 本名不明。料理作りが得意で、孫のカスパールを心から愛している。3部作全てで最初にホッツェンプロッツと出会い、気絶するのがお約束になっている。 ; アロイス・ディンペルモーザー : 町の警察官。ホッツェンプロッツの逮捕に執念を燃やしているが、いつも逃げられていた。しかしカスパールとゼッペルの協力によってホッツェンプロッツを2度も捕まえた結果、第3作では警部に昇進している。 ; ペトロジリウス・ツワッケルマン : 第1作に登場したホッツェンプロッツの友人。森の奥深くに済む大魔法使いで、ホッツェンプロッツが捕まえたカスパールを買い取って召使にした。様々な魔法を使えるが、何故だか、魔法でジャガイモの皮を剥く事だけはできないので、それをやらせる為の召使をほしがっていた(とりわけ、自分の魔法を見抜けない馬鹿な奴を欲しがっていた) : かなりの大食らいでジャガイモが好物。一度に洗濯釜いっぱいのマッシュポテトを平らげてしまうほど。 ; アマリリス : 第1作と第3作に登場した妖精。ツワッケルマンによって姿をカエルに変えられてしまい、井戸の底に7年間も閉じ込められていた。しかしカスパールの協力によって元の姿に戻り、彼に逆転の切り札を贈る。第3作ではカスパールの夢に登場し、ヴァスティを元の姿に戻してやるためのヒントを伝える。 ; シュロッターベック夫人 : 第2作より登場。千里眼師の国家資格を持つ未亡人。水晶玉に遠くの出来事を映し出したり、カードで未来を占う。その能力を買われて警察の捜査に協力、ホッツェンプロッツ逮捕の大きな力となる。 ; ヴァスティ : 第2作より登場。シュロッターベック夫人のペット。元は普通のダックスフンドだったが、夫人がかけた魔法が失敗してワニになってしまった。ワニになっても人懐っこい性格は変わっておらず、嗅覚も優れている。第3作では元に戻るんじゃないかと色々な薬草を与えてみたところ、菜食主義になってしまった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大どろぼうホッツェンプロッツ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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