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大井川鉄道cト100形貨車(おおいがわてつどうcト100がたかしゃ)は大井川鐵道井川線で使用されている貨車の1形式である。 == 概要 == 大井川本線にかつて在籍していたト100形を小型化したような外観の2軸鋼製無蓋車で自重4.8t、固定軸距は2mと極めて小型な車両であった。 形式名に付された「c」は、中部電力所有の私有貨車であることを示し、日立製作所で101 - 130、輸送機工業で131 - 150の合計50両〔両グループ間では各部寸法にわずかな相違が見られた。〕が、1954年(昭和29年)4月の井川線堂平全通に備えて同年2月に製造された。 井川ダム建設工事に伴う資材輸送時には、各車に開閉可能な円形のハッチを取り付けた鋼製の蓋をかぶせて固定し、ハッチから資材を入れて堂平まで輸送、ここに設置されていたカーダンパーで2両ずつひっくり返してハッチを開き資材を下ろすという、ホッパー車のような使用方法で運用された。 大井川水系の電源開発が一段落し、井川駅 - 堂平駅間が廃止された1971年(昭和46年)以降は余剰となり、1972年(昭和47年)10月に127 - 150が廃車されたが、残されていた101 - 126は1980年代後半の長島ダム建設に伴う資材輸送に再度起用された。 2007年(平成19年)現在10両が在籍している。一部はあおり戸を外して長物車代用として使用されている。 なお、中部電力の資産圧縮により2012年にト112・117・120、2013年にはト116・119・126、2014年にはト113・114・118、2015年にはト111・115・121が解体されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大井川鉄道cト100形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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