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大和路快速(やまとじかいそく)とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が大阪環状線 - 奈良駅・加茂駅・五条駅間を関西本線(大和路線)および和歌山線経由で運転している快速列車の列車種別である。 大和路快速は快速列車の愛称ではなく、JR西日本固有の快速列車の列車種別で、時刻表や駅での案内もこれらの名称で統一されている〔『鉄道ジャーナル』2011年7月号、鉄道ジャーナル社。〕〔『JR時刻表』2012年3月号、交通新聞社。〕。 == 概要 == 大阪環状線と大和路線とを直通して運行される列車のうち、大阪環状線内でも快速運転を行うものを大和路快速とし、大阪環状線内各駅に停車する列車は区間快速として区別されている〔。 元々、大阪環状線は東半分(京橋・鶴橋方面)の輸送量が圧倒的に多かったこともあり、この区間の混雑緩和を目的として1964年3月のダイヤ改正で大阪環状線で快速列車が運転を開始した〔寺本光照『国鉄・JR関西圏近郊電車発達史 大阪駅140年の歴史とアーバンネットワークの成立ち』JTBパブリッシング、2014年、p.81。4-533-09794-2。〕〔寺本光照『国鉄・JR関西圏近郊電車発達史 大阪駅140年の歴史とアーバンネットワークの成立ち』JTBパブリッシング、2014年、p.88。4-533-09794-2。〕。その後、1973年に関西本線が電化されたこともあり、近鉄奈良線に対抗するために同年10月1日から大阪環状線の快速と関西本線の快速を組み合わせた快速列車を、主に休日昼間に113系を使って運転を開始した〔。写真にある車両先頭部に「快速 奈良←→大阪(環状線)」のヘッドマークをつけて運転しており、1974年7月20日からは平日ダイヤでも運転されるようになった〔『関西の鉄道』1999年陽春号、関西鉄道研究会、1999年、p.11。〕。これが大和路快速の前身である。そして国鉄末期の1986年、天王寺鉄道管理局による「あなたとなら・大和路キャンペーン」の中で、「快速・大和路号」の愛称が付けられた〔当時発売されたオレンジカードに、「快速・大和路号」の表記が見られる。〕。 民営化された後も113系の運用が続いたが、スピードアップとさらなるサービスアップを目的として、1989年にそれまでの113系に代えて221系を関西本線直通の快速列車に投入し、あわせて1989年3月のダイヤ改正により「大和路快速」と名づけられた〔寺本光照『国鉄・JR関西圏近郊電車発達史 大阪駅140年の歴史とアーバンネットワークの成立ち』JTBパブリッシング、2014年、p.115 - p.117。4-533-09794-2。〕。転換クロスシートを備えた車両の投入によるグレードアップと、最高速度を120km/hに引き上げによる運転時分の短縮がおこなわれ、所要時間は大阪駅 - 奈良駅間で45分、天王寺駅 - 奈良駅間で30分に短縮された〔。 2001年3月3日のダイヤ改正時で久宝寺駅が停車駅に追加され、大阪駅 - 奈良駅間の所要時間が最速44分に延長された。JR福知山線脱線事故の影響を受けた運転時分の見直しが行われた2006年3月18日ダイヤ改正では、天王寺駅 - 奈良駅間で所要時間が最速38分と延びている〔平成18年3月18日ダイヤ改正 (インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース、2006年1月30日。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大和路快速」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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