|
大塚 康生(おおつか やすお、1931年7月11日 - )は、島根県出身のアニメーター、キャラクターデザイナー。英語や中国語にも堪能であり〔ジブリの仕事のやりかた。宮崎駿・高畑勲・大塚康生の好奇心。 (2004年7月)〕、東映動画では、直属の上司として新入社員・宮崎駿の指導育成に当った。他にも杉井ギサブローや月岡貞夫、芝山努、椛島義夫、近藤喜文、田中敦子、うつのみや理、貞本義行、田中達之、板垣伸など多くのアニメ業界人に影響を与えた。 == 概説 == 東映動画アニメーター第一期生。日本におけるアニメの創成期から第一線で活躍。宮崎駿、高畑勲と組み『太陽の王子 ホルスの大冒険』『ルパン三世』『パンダコパンダ』『未来少年コナン』『じゃりン子チエ』などを手がける。演出担当時に鈴木一というペンネームを用いたことがある。元麻薬取締官事務所勤務という異色の経歴を持つ〔大塚康生『作画汗まみれ 改訂最新版』(文藝春秋〈文春ジブリ文庫〉、2013年)p.20。ただし取締官ではなく、補助職員であった。〕。英語や中国語にも堪能であるらしい〔ジブリの仕事のやりかた。宮崎駿・高畑勲・大塚康生の好奇心。 (2004年7月)〕。東映動画では、直属の上司として新入社員・宮崎駿の指導育成に当った。他にも指導を受けた人材は多数にのぼる(著名な人物として、杉井ギサブロー、月岡貞夫、芝山努、椛島義夫、近藤喜文、田中敦子、うつのみや理、貞本義行、田中達之、板垣伸など)。 軍用車両に造詣が深く、ジープマニアとしても有名である。田宮模型(現・タミヤ)初代社長である田宮義雄の息子の一人が東映動画に勤務しており〔田宮俊作田宮模型の仕事 (文春文庫)〕、その縁で田宮模型のジープ型ラジコンカー『ワイルドウィリス』のデザインを手がけたり、ミリタリーミニチュアシリーズで、兵士フィギュアのポーズ監修を担当したり、ミニ四駆のボディを実車をデフォルメしたものにするようにアドバイスを与えたりもしている。一時はアニメーターを廃業する決意をして、プラモデルメーカーのMAX模型に勤務したこともあった〔大塚康生『大塚康生インタビュー』(実業之日本社、2006年)p.154〕。MVJ(Military Vehicle Journal)という軍用自動車研究誌を1989年から2000年にかけて私費で13冊発行した。これは印刷された部数が極めて少なく書店での販売はされなかった。編集は大塚が全て行い内容は資料性が高く各国のアーカイブからの写真とオリジナル・イラストも多く掲載されている。 現在は、一線を離れ、スタジオジブリや東映アニメーション研究所などで後進の指導に当たっている。その一方、『無敵看板娘』で、(エンディングとはいえ)久々にTVアニメーションの原画を担当したりもしている。また、近年の『ルパン三世』作品について、「絵や内容が保守的。いっその事一から作り直した方が良い」と苦言を呈している。 「アニメーターは演技者である」とつねづね公言し〔キャラクターも演技者であれ 大塚康生×上田文人対談 ~もっと上手くなりたい!動かす力~ (2010年9月)〕、動かしてナンボのアニメであり最近の止め絵ばかりのアニメに苦言を呈することが多い。そのダイナミック&コミカルなアニメートは「大塚アクション」と呼ばれ、宮崎駿と組んだ『未来少年コナン』『ルパン三世 カリオストロの城』では、その能力を遺憾なく発揮している。 日本アニメーター・演出協会(JAniCA)会員。テレコム・アニメーションフィルム顧問。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大塚康生」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|