|
大学への数学(だいがくへのすうがく)は、大学受験での数学を取り扱う東京出版の雑誌。略称大数(だいすう)。 月刊誌で、増刊号(下記)も発行されている。1957年6月号から〔東京出版(月刊『大学への数学』(通称「大数」)・公式WEBサイト・会社案内 〕、50年以上の長きにわたって刊行を続けており、主な読者は東大・京大などの最難関大学の理系学部志望の受験生である。また高校2年生以下であっても数学の能力の高い学生や、受験数学を好む大学生・大学院生、中学高校の数学教員などにも愛読されている。誌上で「学力コンテスト」(略称「学コン」)を実施しており、成績優秀者は誌上に名前が掲載される。通常の数学受験参考書のレベルを逸脱した難問に対して、東京大学理系OBを中心とした執筆陣が解答例を示すことで知られる。 ジュニア版として、難関高校の入試問題を扱った『高校への数学』や難関中学の入試問題を扱った『中学への算数』もある。その他、大学への数学シリーズの書籍については東京出版を参照のこと。 == 内容 == 毎月の内容は月ごとに大体決まっている。 ;巻頭言 :最初のページにある短い文章。大数に関係する人々が自由に書いている。 ;スタンダード演習 :日日の演習よりも難易度の低い頻出問題を取り上げて、解答、解説を与えている。 ;日日の演習(にちにちのえんしゅう) :平日に1日1題解けるように作られている。月ごとに分野が定められており、12月から3月にかけては分野不明の総合問題が扱われる。「ヒビモニ。」というモニターたちがあらかじめその問題を解き、感想や結果などを載せたりもしている。なお、日日の演習の読み方については2001年4月号P.4において、「ニチニチのエンシュウ」と呼ばれていますと記述がある。ヒビモニと呼ばれるようになったのは2002年度からであり、このことについての接点ネタは2002年8月号にある。1961年5月号から続いているコーナー〔。 ;学力コンテスト :通称「学コン」。問題のみを掲載し、意欲的読者が解答して、東京出版に送ると添削をしてもらえるシステムである。月に6題出題され、そのうち、1.2.3.は文理共通問題、4.は一般の理系生向き、5.6.は意欲的な理系生向きである。1. - 3.を解答して出すものをSコース、1. - 4.を解答して出すものをAコース、1. - 6.を解答して出すものをBコースという。1問25点満点で採点され、着眼と大筋をAからCの3段階で評価してもらえる。また、各コースにおける成績優秀者は賞品(1等バインダー、2等ファイルノート、3等高級ノート)をもらえる。創刊号の1957年6月号から続いているコーナー〔。 ;宿題 :この本の中で最も難度が高いとされる。1題の問題を出して、本当に意欲的な読者が解答するというものである。問題の難易度はずば抜けて高く、学力コンテストよりも高い。数学オリンピックのメダリストなどが出題する。高校生というよりは寧ろ大学生や予備校教師、一般社会人からの応募が多い。 ;数学鼎談(すうがくていだん) :鼎談からわかるように、3人(箱崎、六本松、香椎)による対話形式になっている。興味深い数学の議題について語っている。 ;物理のページ :高校物理に関する記事が書かれる。化学のページと毎月交代になっている。 ;化学のページ :高校化学に関する記事が書かれる。物理のページと毎月交代になっている。 ;最速解法ゼミ :毎年大数ゼミの冬期講習での講座を紙面に再現。最速で答えを出すためのコツを紹介している。議論が粗くなっているという犠牲はあるので注意が必要。 ;大数模試 :5問セットで出題され(3問は文理共通、2問は理系用)、125点満点形式。別のページに答がのってあり、採点基準も書いてある。11月、1月は難関大用、12月、2月は最難関大用になっている。 ;入試特集 ○○○○年大学入試問題 :1月、4月から8月が基本。有名大学の入試問題(主に前期)の問題を掲載し、講評、解答、問題の難易度評価を与える。 ;受験報告 :上記の入試特集に関連して、実際の受験生がその試験を受けたときの体験記を掲載する。実際に受験生がどのように感じたのかがはっきりとわかる。 ;読者の接点 :毎月の最終ページに掲載。読者自身が書いた文章から抜擢される。特に編集部の気に入ったものに対して、接点大賞が与えられ、応募者は景品がもらえる。左上も読者自身の応募によるカットが1つ掲載される。 ;休日の演習 :河合塾の広告欄に掲載。「河合塾のハイパー数学にチャレンジ!!」ということで、過去の入試問題やオープン模試などの問題が毎月1題出題される。問題の下に、「講師からのアドバイス」がいつも書かれており、解答は次の月に掲載される。宿題や学コンと違って、応募するものではない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大学への数学」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|