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大日影トンネル遊歩道(おおひかげトンネルゆうほどう)は、山梨県甲州市(旧・東山梨郡勝沼町)にある東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の大日影トンネルを再利用した遊歩道である。勝沼ぶどう郷駅の上り方(東京方)に位置する。 2012年(平成24年)1月18日から漏水による補修工事がなされていたが、2013年(平成25年)4月2日に再び通行出来るようになった。 == 概要 == 大日影トンネルは、1896年(明治29年)に始まった中央本線八王子駅 - 甲府駅間建設に伴い掘削された。レンガ積みで造られた同トンネルは1902年(明治35年)に貫通、1903年(明治36年)に同区間は単線で開通し、勝沼・塩山・甲府などの甲州街道沿いの町々と八王子・東京との間の物流の所要時間は短縮され、ぶどうやワインの輸送量が爆発的に増加するなど、鉄道とトンネルの開通は地域の経済発展に大きく寄与した。輸送量の増大に合わせ1931年(昭和6年)に同区間の電化が行われた。 1968年(昭和43年)には複線化に伴い、並行して掘削された上り専用の新大日影トンネルが開通し、単線であった従来の大日影トンネルは下り専用とされた。1997年(平成9年)には線形改良等のため、隣に下り専用の新大日影第2トンネルが開通し、大日影トンネルは用途廃止された。その後は長らく放置されていたが、2005年(平成17年)にJR東日本から旧勝沼町へ無償譲渡され、2007年(平成19年)8月に遊歩道として整備された。 大日影トンネルの上り側出口(深沢口)に近接する深沢トンネルは、甲州市の管理する深沢トンネルワインカーヴに転用され、個人・法人向けに有料で貸与されている。両トンネルの間に、休憩所兼勝沼ワインカーヴ案内所が設けられている。 大日影トンネルは、深沢トンネル、勝沼宿の旧山梨田中銀行、祝橋などとともに、甲州市のワイン醸造を支えたインフラ施設・建築物として、2007年(平成19年)3月、経済産業省の近代化産業遺産に認定されており、甲州市では、これらの産業遺産を徒歩でめぐるルートとして「勝沼フットパス」を整備した。 2011年(平成23年)5月頃より、トンネルの入口付近を中心に漏水が確認され始め、台風や豪雨のたびに漏水が激しくなり、同年12月には専門業者による調査が行われ、経年経過に伴う補修が必要との報告がされた。このため、トンネルを管理する甲州市は、2012年(平成24年)1月18日から補修工事のために閉鎖した。 補修工事は長期間におよんだが、2013年(平成25年)4月2日までに工事が終わり、通行が再開された〔「漏水対策完了 大日影トンネル通行再開 遊歩道観光シーズンに間に合う」『山梨日日新聞』2013年4月3日付朝刊、第2版、第18面。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大日影トンネル遊歩道」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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