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非大気依存推進[ひたいきいそんすいしん] 非大気依存推進(ひたいきいそんすいしん、)は、内燃機関(ディーゼル機関)の作動に必要な大気中の酸素を取り込むために浮上もしくはシュノーケル航走をせずに潜水艦を潜航させることを可能にする技術の総称。ただし、通常は核動力を含まず、非核動力艦のディーゼル・エレクトリック機関を補助・補完する技術を指す。 == 概要 == AIPは通常、補助動力として用いられる。多くのAIPシステムは、電動推進器を駆動したり、潜水艦の蓄電池を充電するための発電を行う。潜水艦の電気系はいわゆる「ホテル・サーヴィス」(hotel services、すなわち換気・空気浄化・照明・空調など艦内居住環境の維持)のためにも用いられるが、推進に用いられるものに比べればわずかな量である。 AIP機関は、既存の潜水艦であっても充分なサイズさえあれば、船殻に追加の区画を挿入することによって、能力向上策として導入することができる。AIPは通常、大気依存型推進を代替するほどの航続力や出力をもたないが、在来型の潜水艦よりも長期にわたる連続潜航を可能にするからである。とはいえ、典型的な在来型の動力機関は、最大で3MWの出力を持ち、核動力であれば20MWを超えるものすらあるが、AIPではよくてもその10分の1程度、数百kW程度の出力を発揮するにとどまる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「非大気依存推進」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Air-independent propulsion 」があります。
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