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テバ製薬株式会社(てばせいやく、)は、愛知県名古屋市中村区に本社を置く製薬会社。テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズのグループ会社である。 後発医薬品(ジェネリック医薬品)の製造メーカーである大洋薬品工業株式会社(たいようやくひんこうぎょう)を子会社とし、後に大洋薬品工業株式会社と興和テバを統合再編成する形でテバ製薬として設立。売上高468億円(2009年度実績)で後発薬国内3位の企業である。かつては大衆薬も扱っていたが、2015年現在は撤退している。 日本初のプロフットサルチーム「名古屋オーシャンズ(旧・大洋薬品/BANFF)」のスポンサーを務めており、ホームアリーナの「テバオーシャンアリーナ(旧称:大洋薬品オーシャンアリーナ)」を所有する。 == 歴史 == === 大洋薬品工業 === 1930年、中野直次が富山県高岡市で中野天栄堂として創業。戦後中野薬品工業株式会社となり、1972年に現社名へ改名。1988年に本社所在地を愛知県名古屋市に変更、現組織となる。1967年、丸大産業(現在の大洋グループ)の新谷泰助が代表に就任してからは大洋グループの企業である。大洋グループには、高山グリーンホテル、乗鞍ハイランドホテルなどのホテル業のほか、建設会社、ハウスメーカーなどの関連企業がある。新谷泰助が会長に退いた後、1974年から約36年間にわたって新谷重樹が社長を務めてきたが、2009年の胃潰瘍薬誤配合事件で業務停止命令を受けた責任をとり、2010年9月30日に辞任。翌10月1日、新谷家とは関係がない島田誠が新社長に就任した。新谷は一時的に代表権のある取締役会長に就くが、2010年度末には同職から外れる予定。不祥事を受けて、品質管理を強化するため558種類ある自社製品を削減することを検討している。不祥事発覚までは、東証及び名証1部への上場を目指していたが上場計画を断念した。 第一三共ヘルスケアのシスティナC、ペラックコールド3(いずれも旧・第一製薬の製品)、ルルアタックIBは同社が製造するなど、他社製品のOEMや新薬メーカーの長期収載品など受託製造(2010年5月現在で54社313品目を受託生産)を行っており、オリジナル品と合わせて960品目に達している。これは国内最多品目製造会社である。業績急成長による品目数の増加に対して、社内体制の整備と品質管理体制のバランスが取れていないためと考える後述の品質事故等に対する社内改革を目的として、社内再発防止委員会と社外有識者委員会を2010年4 - 5月に設置した。 2010年8月、「今般の不祥事の原因と対策に関する報告」と題した報告書が、同社の社内再発防止委員会の活動内容としてホームページ上で積極公開された。報告書では「ガスポートD錠20mg」の誤配合事件は、信賞必罰による社内処罰(工場でミスによる損害が発生した場合、ミスを犯した社員名を社内で氏名公表し、損害金額に応じて、賞与減額査定、譴責、降格などの処分を実施)を恐れた秤量、混合工程の責任者が別ロットの試験用サンプルを品質部門に提出(差し替え)するように打錠工程の責任者に依頼し、責任者は安易にその依頼を受けて行動していたことが判明したと報告している。また、この意図的操作を実施した両責任者に対して降格と異動を、さらに工場長の降格や上位責任者の選任化、管理者の交代や先述の社長交代を実施し、組織、人員の刷新をすることで、新しい品質保証体制の構築、組織改革を推進すると報告しているが、その後も続々と品質問題、回収事例が発生している。(#問題点を参照) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テバ製薬」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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