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大渕 敏和(おおぶち としかず 1948年11月5日 - )は、日本の裁判官。福岡県出身。一橋大学卒業。東京高等裁判所判事、最高裁判所調査官などを経て、のちに冤罪と発覚した東電OL殺人事件の被告人に、裁判長として無罪判決を出した。その直後、東京地方裁判所判事から八王子支部判事に異動となり、福井地方裁判所所長などを経て、2011年2月、依願退官。 == 経歴 == *1971年 司法修習生 *1973年 東京地方裁判所判事補任官 *1976年 釧路地方・家庭裁判所判事補 *1978年 名古屋地方裁判所判事補 *1981年 札幌地方・家庭裁判所岩見沢支部判事補 *1982年 札幌高等裁判所判事職務代行 *1984年 東京地方裁判所判事 *1987年 前橋地方・家庭裁判所判事 *1991年 東京地方裁判所判事 *1992年 最高裁判所調査官 *1996年 東京高等裁判所判事 *1997年 東京地方裁判所部総括判事 *2000年 東京地方裁判所八王子支部部総括判事 *2001年 東京地方・家庭裁判所八王子支部部総括判事 *2004年 広島高等裁判所部総括判事 *2006年7月 福井地方・家庭裁判所所長 *2007年11月 大阪高等裁判所部総括判事(第3刑事部) *2011年2月 依願退官 *2011年5月 昭和通り公証役場公証人 *2013年 一般財団法人東京公証人協会評議員 == 担当訴訟 == *2000年4月14日 東京地方裁判所において、東電OL殺人事件の第一審で裁判長を務めた際、被告人に無罪の判決を出した。〔その直後に八王子支部に異動になり、無罪判決を巡る憶測が流れた。例えば、佐野眞一は著書『だれが「本」を殺すのか 延長戦』(プレジデント社、2002年5月3日)の中で「東京地裁の大渕敏和裁判長という人です。裁判官を一つの企業にたとえれば、東京地裁というのは大変なエリートのコースですね。その裁判長です。つまり一部上場の株式会社の重役、いや社長や専務なみです。その大渕さんという人は、去年の12月に人事異動になりました。明らかに左遷です。八王子支部のヒラです。つまり民間企業にたとえれば、一部上場企業の役員が、八王子出張所のヒラになった。」と述べている。ただし、実際の異動先は八王子支部の「ヒラ」ではなく「裁判長」(部総括)であり(本文の「経歴」の項参照)、それほど珍しい人事ではない。〕 *2005年6月28日 広島高等裁判所において、下関通り魔殺人事件の控訴審で裁判長を務め、一審の死刑判決を維持(控訴棄却)した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大渕敏和」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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