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大湊地方隊[おおみなとちほうたい]
大湊地方隊(おおみなとちほうたい、英称:Ominato District)は、海上自衛隊の地方隊の一つ。主要部隊は青森県むつ市大湊町にある大湊基地に配備されている。日本の北端部における防衛警備、特に宗谷海峡と津軽海峡という、2つの重要な国際海峡の防備を担当する。 == 概要 == 北海道及び青森県以北の海域(太平洋・日本海・オホーツク海)における防衛警備・災害派遣を始め、艦船及び他自衛隊に対する支援、民生協力等を任務としている〔大湊地方隊の組織と任務 中山一富 「世界の艦船」1994年9月号 P76-79 株式会社海人社〕〔大湊地方隊 私たちの任務 〕。警備区は、日本海側・太平洋側ともに青森県以北の北方(北海道及び青森県の区域並びに青森県と秋田県の境界線が海岸線と交わる点から270度に引いた線と青森県と岩手県の境界線が海岸線と交わる点から90度に引いた線の北側にある北海道及び青森県の周辺海域及び内陸〔)であり、日本の北端部の海域・地域にあたる。宗谷海峡と津軽海峡も担任区域内にあり、津軽海峡については、大湊地方隊隷下の松前警備所・竜飛警備所を中心に監視し、宗谷海峡については稚内基地分遣隊に加え、冬季を除いて艦船を派遣し監視にあたっている〔「アジア太平洋地域の安全保障環境と地域的な安全保障のための取組」 安全保障と防衛力に関する懇談会資料 平成16年6月29日 〕。ロシア海軍の海峡通行について、関心を持ち、監視を行なっている〔〔平成24年防衛白書 ロシアの項 〕。 大湊へ最初に海軍が配備されたのは、1899年(明治35年)に日本海軍大湊水雷団が配備されたことである。もともと北海道室蘭市に「室蘭鎮守府」が設置される予定であったが〔大湊と海軍 飛内進 「世界の艦船」1994年9月号 P84-89 株式会社海人社〕、ロシアの脅威が差し迫っており、津軽海峡の防備を重視するために、大湊に変更されたといわれている。戦前は「大湊警備府」が置かれた。この大湊警備府は第二次世界大戦の敗戦により、廃止されている。 1952年(昭和27年)保安庁警備隊が創設されると、日本における海上軍事力の再整備も本格化し、1953年(昭和28年)に大湊地方隊が編成された。1954年(昭和29年)海上自衛隊への改組とともに大湊地方隊に改称された。海上自衛隊にある5つの地方総監部のうち唯一鎮守府に由来せず、教育隊を有していない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大湊地方隊」の詳細全文を読む
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