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大矢鞆音 : ウィキペディア日本語版
大矢鞆音[おおや ともね]
大矢 鞆音(おおや ともね、1938年1月15日 - )は、日本の作家、美術評論家、研究者。
== 略歴 ==
1938年(昭和13年)、日本画家大矢黄鶴の次男として東京に生まれる。7人兄弟の次男で、2歳年長の兄大矢紀、2歳下の弟大矢十四彦も後に日本画家となる。1962年(昭和37年)、早稲田大学第一文学部美術史学専修卒業。在学中から『萌春』など美術雑誌の展覧会評を執筆し、河北倫明らの知遇を得る。日本放送出版協会NHK出版)に入社。同社で『趣味の園芸』編集長などを経て、美術書の企画・編集にも携わり、取締役美術部長。1977年(昭和52年)の『杉山寧:エジプト幻想行』・『平山郁夫:わが心のシルクロード』を皮切りに河北倫明を監修に刊行を始めた「現代日本画家素描集」シリーズ全20巻は当時、こうした美術書としては空前のヒットとなった。その後、他社からも刊行される素描画集の嚆矢と言える。1992年(平成4年)からは続編として「新現代日本画家素描集」も刊行した。同社定年後は、編集者時代には自ら封じていた執筆活動も再開。また、在職中に開館に向け尽力した津和野町立安野光雅美術館奈良県立万葉文化館、田中一村記念美術館美術館の3館が2001年に相次いでオープンし、津和野町立安野光雅美術館館長、奈良県立万葉文化館総合プロデューサー、田中一村記念美術館顧問(2009年まで)に就任、館の運営に携わる。父の代からの日本画家との付き合いは幅広く、また、田中一村研究の第一人者としても知られる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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