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大紫[おおむらさき, だいし] 大紫(だいし)は、648年から685年まで日本で用いられた冠位である。上から数えて5番目で、小繍あるいは小縫の下、小紫の上にあたる。 == 概要 == 大化3年(647年)の七色十三階冠で設けられた。大紫とそのすぐ下の小紫がかぶった紫冠は、織で縁取りし、金銀の鈿で飾ったものである。服の色は浅紫を用いさせた〔『日本書紀』巻第25、大化3年是年条。新編日本古典文学全集『日本書紀』3の168-169頁。〕。翌年4月1日に古い冠を止め、この新しい制度に移行した〔『日本書紀』巻第25、大化4年4月辛亥条。新編日本古典文学全集『日本書紀』3の170-171頁。書紀には古い冠をやめるとだけ記されているが、普通にはこれを冠位十二階から七色十三階冠への移行と解する。〕。 13階中5階という順位は中程度に見えるが、紫冠は旧冠位十二階で制度の上に超越した大臣の冠である。小紫以上の6階が大臣級で、該当者ごくわずかという形で導入された。その後の改正で、大化5年(649年)2月に冠位十九階の5階目〔『日本書紀』巻第25、大化5年2月条。新編日本古典文学全集『日本書紀』3の170-171頁。〕、天智天皇3年(664年)2月に冠位二十六階の5階目になった。下の冠位は小紫でかわりないが、上は天智天皇3年(664年)2月を境に小繍から小縫に変わった〔『日本書紀』巻第27、天智天皇3年2月丁亥(9日)条。新編日本古典文学全集『日本書紀』3の262-263頁。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大紫」の詳細全文を読む
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