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『大陸と海洋の起源』(たいりくとかいようのきげん、独:Die Entstehung der Kontinente und Ozeane)は、1915年にドイツの気象学者アルフレート・ヴェーゲナーが著した著作であり、彼の主著であるとともに、大陸移動説について論じた古典的名著である。版を重ねるごとに全面的に書き直されており、最終改訂は1929年の第四版である。 本書が主張した大陸の移動は、後のプレートテクトニクス理論によって実証されているが、現在は当時よりも研究が進んでおり、本書の内容には少なからず誤りがあることが分かっている。しかしながら、自然科学の真理を探究する過程を描写した点において、本書は古典としての大きな意義を持っている。 * 初版 - 1915年 * 第二版 - 1920年 * 第三版 - 1922年 * 第四版 - 1929年 == 目次 == * 第1章 歴史的序論(私の大陸移動説の起源と発展 大陸移動説の先駆者たち) * 第2章 大陸移動説の本質,ならびに地質時代における地球表面の変化についての従来の諸見解に対する大陸移動説の関係(陸橋説 地球収縮説 アイソスタシー 海洋不変説 大陸移動説) * 第3章 測地学的議論(地質時代の長さ 大陸の移動速度 ヨーロッパに対するグリーンランドと北米の移動 その他の移動 緯度変化) * 第4章 地球物理学的議論(高さ頻度曲線の2つの極大 アイソスタシーと大陸移動 地震学的に見た大陸と深海底 シアル・シマ 地球の力学的性質) * 第5章 地質学的議論(南大西洋両岸の比較 デュ・トワの議論 北大西洋両岸の比較 アフリカ・マダガスカル・インド アルガンの議論 オーストラリアとニュージーランド スンダ列島付近 南極大陸) * 第6章 古生物学的および生物学的議論(陸地のつながり(南米―アフリカ、北米―ヨーロッパ、インド―マダガスカル―オーストラリア、ニュージーランド―南太平洋) オーストラリアの動物群 大陸移動説に基づく研究) * 第7章 古気候学的議論(気候帯とその証拠 極移動の及ぼす効果 大陸移動説と二畳―石炭紀の気候帯(大陸氷河、偽氷河成礫岩、気候帯の復元) * 第8章 大陸移動と極移動に関する基礎的問題(基準座標 極移動 地殻の相対運動 地球内部の軸の移動 軸の天文学的移動) * 第9章 大陸を動かす力(極から遠ざける力 西へ動かす力 地表の高まりから生ずる力 シマ層の対流) * 第10章 シアル層についての補足的覚え書(褶曲山脈 地溝帯と大陸分裂 弧状列島 大陸縁に平行なすべり運動 火山。。。など) * 第11章 深海底についての補足的覚え書 (『大陸と海洋の起源 ―大陸移動説― (上)(下)』ウェーゲナー著、都城秋穂・紫藤文子訳、岩波文庫より) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大陸と海洋の起源」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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