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大陸棚に関する条約[たいりくだなにかんするじょうやく]
大陸棚に関する条約(たいりくだなにかんするじょうやく)は、1958年4月29日に作成され1964年6月10日に発効した15カ条からなる条約である〔。大陸棚条約と略称される〔。第1次国連海洋法会議にて採択されたジュネーブ海洋法4条約のひとつ〔〔小寺(2006)、250頁。〕。58カ国が批准している。大陸棚の制度を規定する〔。大陸棚の上部水域とその上空の法的地位、大陸棚における海底電線や海底パイプラインの敷設、大陸棚における航行・漁業・科学調査、大陸棚沿岸国の権限、大陸棚の境界画定、トンネルの掘削などが規定される〔Dupuy(1991), p.328〕。現代の大陸棚制度は本条約を機に世界的に定着した〔。 == 背景 == 大陸棚条約ではかつて国家の管轄権が及ばないと考えられていた海域にまで国家の権利が及ぶこととされたが、それ以前の国家実行では国家の主権は非常に限られた幅の海域に対してしか及ばないものとされてきた。しかし1945年9月28日にアメリカ合衆国がトルーマン宣言において、公海でありかつアメリカの海岸に隣接する大陸棚の地下と海床にある天然資源がアメリカの管轄に服するものとみなすことを宣言し、これにならって各国が自国周辺の大陸棚に対して自国の管轄権を主張するようになった〔杉原(2008)、150頁。〕。中にはアメリカが主張した権限よりもはるかに大きな権利を主張する国も現れるなど各国は自国周辺海域に対してまちまちの権利を主張するようになった〔島田(2010)、74-75頁。〕。
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