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大飯発電所(おおいはつでんしょ)は、福井県大飯郡おおい町(合併前の旧町名は大飯町、読みは同じ)にある関西電力の原子力発電所。 関西電力が保有する原子力発電所としては最大規模で、日本の原子力発電所では柏崎刈羽原子力発電所に次ぎ、日本で第2位の発電量がある〔柏崎刈羽原子力発電所に次いで発電量の多かった福島第一原子力発電所は、2012年4月20日付で1-4号機が法的に廃止となった。〕。施設周辺は若狭湾に面し、半径20km圏内に高浜発電所(大飯郡高浜町)もある。 同発電所の3・4号機は、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに日本国内の全原発が停止して以降、再稼働した最初の原発となった〔震災時点で調整運転中で、2011年8月に営業運転を開始した泊発電所3号機の例外を除く〕。 == 概要 == 若狭湾に突き出した半島の先端部分に位置する。発電所から3㎞ほどの若狭湾内には、北西から南東方向に伸びる断層が存在する。施設内にも活断層が存在する、という見方も存在する(「活断層の疑い」を参照)。また、山がちの半島の先端に位置するため、大地震、津波などが起きた際には、発電所と外部を結ぶ道路が寸断され、発電所が孤立する危険があるとの指摘もある〔非常時の危険性は福島第一原発より高いのは明白。私が大飯原発再稼働に反対するこれだけの理由 馬淵澄夫、現代ビジネス 2012年6月15日。〕。 建設費抑制のため原子炉を一度に2機分を建設する方式が採用されており、タービン建屋1棟で2機分収める構造となっている。 原子力事故への対応として、1号機と2号機には、アイスコンデンサ方式という他の原子炉にはない方式を採用している。これは、格納容器の周りに設けられた1,944本のバスケットに、ブロック状の氷を入れ、事故時に発生する蒸気を急速に冷却し圧力をさげる方式である。アイスコンデンサーには常時1,250トンの氷が格納してある。この方式により、格納容器の体積は同クラスのものより小さい。 その後、3号機と4号機には格納容器のコンクリート壁内部にPC鋼より線(テンドン)を入れて、あらかじめ格納容器全体を締め付けておき、事故時に発生する大きな圧力に耐えるプレストレストコンクリート製方式が採用されるようになり、この方式の採用はこの2基に留まった。 2005年12月22日午前8時50分頃、大雪と強風のために送電線にトラブルが発生し、自動停止した。2011年7月16日、調整運転中の1号機で、C-蓄圧タンク圧力の低下により同機の運転を手動で停止した。 大飯発電所のPR施設として、おおい町大島に「エル・パーク・おおい」がある。おおいり館は発電所を1/3で再現する。 発電所の内部をガラス越しに軽装で見学できる「シースルー見学施設」が4号機に設けられていたが、現在はテロ対策のために見学できない。代替措置として、おおいり館の中でシースルー見学施設の内容を上映している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大飯発電所」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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