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天井嘗[てんじょうなめ]
天井嘗(てんじょうなめ)は、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にある日本の妖怪である。 == 概要 == 長い舌で天井をなめる姿で描かれている。『百器徒然袋』は『徒然草』の文を多く題材としており、この妖怪にも『徒然草』第五十五段にある「天井の高きは冬寒く燈(ともしび)暗し」〔家屋の構造は夏を基準において設計するのがよいとする内容の段である。天井嘗の記述があるわけではない。〕という文が石燕による解説文中に引用されている。石燕は「冬寒く燈暗し」という状況は天井嘗が発生させているとしている。 『百鬼徒然袋』の他の妖怪と同様に、そのデザインは室町時代の『百鬼夜行絵巻』にある妖怪をモデルとして描かれており、顔を仰向けて舌を出した妖怪がそれにあたるものであると考えられている。同じの妖怪は江戸時代の妖怪を描いた絵巻物では『百鬼夜行絵巻』(松井文庫 所蔵)などで「いそがし」の名でも描かれている。 天井にまつわる怪談も多いことから、妖怪研究家の村上健司は、石燕がそのような伝承をもとに天井嘗を創作したと述べている〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天井嘗」の詳細全文を読む
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