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天体位置表(てんたいいちひょう)とは、海上保安庁海洋情報部が編纂していた精密な視天体暦。日本水路協会刊行。現在ではほとんど行われなくなったが、航海時に位置を知る目的で天体を観測(天測)する際に用いる資料として作成される。1942年から2009年(2010年版)まで〔各種天体暦の刊行案内 〕ほぼ毎年発行されて販売されていたが、すでに廃刊され最終発行分はデータの信頼性理由により1年間の保管の後に破棄された。これに代わる冊子は国内には無いようであり、平成23年より集積され記載されたデータの散逸が始まった。国立天文台では当冊子を管理していない。衛星軌道などの計算上で目の敵にされた経緯があるようであり、大統一理論などといった統一場理論風潮の際にJPL管理データを参照するように流行が変わった。真否に関わらず累積データとして重要なものである。 毎年500部ほど発行されていたが、ほぼ全部の年のものを保持しているのは、海上保安庁海洋情報部のみであるという話である。国立国会図書館にも全部が置いてあるという情報が出ていない。〔国立国会図書館の蔵書検索を「天体位置表」で検索した結果 〕 == 内容 == 主に以下の情報が収録される〔。 *1時間ごとの月の視位置 *太陽・月・太陽系の惑星に関する赤経・赤緯・地心距離(地球までの距離) *恒星の平均位置 *日食・月食 *日本で観測可能な恒星や惑星の食 *太陽(10日間隔)や月(毎日)の出没〔 *その他 航海の補助が目的なため、衛星や物理観測等の情報は無い〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天体位置表」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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