|
天使がくれたもの(てんしがくれたもの)とはケータイ小説家Chacoのデビュー作品で、続編を含め『天くれシリーズ』と呼ばれている。 日本の女子高生の間で人気が高い。その後続編として主人公・舞の中学時代を綴る『Line』、『天使が』で登場する友人の中学時代の物語である『太陽と月』、『天使が』での恋人の立場で綴った『君がくれたもの』も出版。 ==概要== ケータイ小説としてはYoshiの『Deep Love』に続くヒット作であり、『恋空』『赤い糸』へと続くいわゆる素人系ケータイ小説の流行(第2次ケータイ小説ブーム)のきっかけとなった〔本田透 『なぜケータイ小説は売れるのか』 ソフトバンククリエイティブ、2008年、110頁。ISBN 978-4797344028。〕。 作者のChacoはあとがきにて、この作品は自分の体験談でありけじめをつけるために書いたものだと述べている。文学研究者の石原千秋は、このような自己言及によってケータイ小説を執筆することの社会的正当性や自己治癒に役立つということが確認され、前述の素人系ケータイ小説の流行に結びついたと考えられるとしている。また、この作品はケータイ小説が執筆される過程を描いた「メタ・ケータイ小説」といえると述べている。〔石原千秋 『ケータイ小説は文学か』 筑摩書房、2008年、67-68頁。ISBN 978-4480687852。〕 この作品をネット上で読んだ女性が出版社に電話をかけ、泣きながら「感動する作品だから書籍化して欲しい」と訴え、それがきっかけで書籍版が出版されたという経緯がある〔佐々木俊尚 『ケータイ小説家―憧れの作家10人が初めて語る“自分”』 小学館、2008年、204頁。ISBN 978-4093878166。〕。chacoは一時経済的な理由により執筆を中断していたが、それを再開できた理由はパケット定額制がはじまったことであった〔七沢潔「"愛情砂漠"の幻か、オアシスか」『国文学』2008年4月号、15頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天使がくれたもの」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|