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『天使にラブ・ソングを2』(原題: ''Sister Act 2: Back in the Habit'')は、1993年のアメリカ合衆国の映画。主演ウーピー・ゴールドバーグ、監督ビル・デューク、製作タッチストーン・ピクチャーズ。 前年にヒットした『天使にラブ・ソングを…』の続編。殆どのキャスティングを前作と同じくし、マギー・スミス、キャシー・ナジミー、ウェンディ・マッケナ、メアリー・ウィックスなどが再出演した。また、コーラスなどの歌のシーンを含んでいる点も、前作と同じくする。サスペンスコメディ的作風だった前作と異なり、本作は高校を舞台とした青春映画的作風となっている。 本作品は、ハリウッド史上初めて、ヒットした前作の続編をアフリカ系アメリカ人が監督したという歴史的意義を持っている。また、ローリン・ヒルやジェニファー・ラブ・ヒューイット、ライアン・トビーは本作品を契機とし、活躍の場を広げた。なお、登場する生徒役は1000人以上の応募者からオーディションで選ばれている。 == あらすじ == 前作の事件から1年後。ラスベガスで成功を収め、二流スターとして忙しい毎日を送るデロリスの元に、聖キャサリン修道院で出会ったかつての友人たちが訪れる。聞けば社会奉仕先の高校の悪ガキ達にほとほと手を焼き、みな疲れきってしまっているという。院長先生の頼みもあり、またそこが自分の母校であることもあって、デロリスは援助の要請を受け入れる。そして再びシスター・メアリー・クラレンスとなって、サンフランシスコにある母校、聖フランシス高校へと向かうのであった。 歌手としての経験と聖キャサリン修道院を聖歌隊で立て直した経験を買われて音楽クラスの担任となったデロリスだが、さすがの彼女も生徒たちの予想以上の悪童ぶりに根負けし、さじを投げてしまう。 しかし、ふとしたことから学校が今学期いっぱいで閉鎖されることを知ってしまったデロリスは、状況を打開するために本格的な改革に乗り出し、音楽クラスの生徒たちで聖歌隊を結成をすることを提案する。最初は乗り気でなかった生徒たちも、学校が閉鎖されることを知ってからは聖歌隊の活動に真面目に取り組むようになっていく。その中でただ1人、デロリスの教えが気に入らないリタはみんなを焚きつけて授業を放棄させようとするが、誰にもついてきてもらえず、孤立して学校を出ていってしまう。母親に自分の夢を否定されることに思い悩むがゆえにリタが反抗的な態度を取っていたとを知ったデロリスは、リタに少しずつ働きかけていき、リタも次第にデロリスに心を許すようになっていく。こうして全員揃った聖歌隊は心を一つに結束し、初めての校内コンサートを大成功に導く。そしてサンフランシスコで行われる聖歌隊のコンテストへ向けて意欲を高めていくのだった。 コンサートが間近に迫ったある日、リタは母親から聖歌隊の活動のことを見咎められ、出場を一方的に辞退してしまう。しかし、思い悩んだ末に、母親のサインを自分で偽装したイベント参加への同意書をデロリスに渡し、デロリスもあえてわかった上で、リタをメンバーとして再び迎え入れる。 一行を乗せたバスが会場に向かう頃、クリスプ理事長はデロリスがトップを飾った雑誌を手に憤慨していた。デロリスがギャングの愛人だった過去がバレてしまったのだ。出場をやめさせようとクリスプと校長が現地へ向かうが、校長は子供たちの生き生きとした姿に心を打たれ、晴れ舞台を踏ませてやろうと決心し、激励と共に舞台へと快く送り出す。同時に付き添いできたイグナティウス神父らは一計を案じ、まんまとクリスプ理事長をクローゼットの中に閉じ込めてしまうのだった。 自分たちの出番の前に歌っている聖歌隊の余りものレベルの高さに怖気づいてしまう生徒たちだが、デロリスの叱咤に奮起し、自分たちなりの精一杯のパフォーマンスで会場を圧倒。見事、最優秀賞を勝ち取って優勝を果たし、聖フランシス高校を閉鎖から救った。リタも母親と和解し、聖キャサリン修道院の院長の計らいでクリスプ理事長の口からデロリスの正体がバラされることも無事、防がれ大団円を迎えた。だが、人混みの中でデロリスを探すシスターたちが呟いた何気ない一言により、デロリスの正体は子供たちに伝わってしまっていた。 「ベガスのショーガールだって、ほんと?」と子供たちに聞かれたデロリスはこう言い返すのだった。「ショーガールなんかじゃないわ、あたしはスターよ!」と……。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天使にラブ・ソングを2」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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