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天使ラジエルの書[てんしらじえるのしょ] 『天使ラジエルの書』(てんしラジエルのしょ、、セーフェル・ラズィエル・ハ マラク)は中世のカバラ的グリモワール。元はヘブライ語やアラム語で記された書物だが、アルフォンソ10世の下で作られた手稿本の中に ''Liber Razielis Archangeli (大天使ラジエルの書)'' と題したラテン語訳も残っている。 ==原典の歴史== 本書が13世紀以前に遡るものであると証明することはできないが、ギリシア語魔術パピルス (Papyri Graecae Magicae) に負うところ大で、古代後期に起源がありそうな箇所も散見される。『バーヒール』や『形成の書』のような他の不明瞭な古文献と同様、本書もいくつもの版が現存している。 本書をめぐる伝承によれば、これは天使ラジエルがアダムに開示したものとされる。標題自体は、古代後期の別の魔術書『モーセの剣』の中で触れられている。歴史考証家は、本書が13世紀以降にのみ出現することを挙げ、これは中世の作であって、「ドイツの敬虔なる者たち」を意味する「ハーシード・アシュケナース」に起源を持つ公算が大きいと考えている。おそらくもっと古い部分も断片的に含まれている。中世の版の編纂者と目されるのはヴォルムスのエレアーザールである。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天使ラジエルの書」の詳細全文を読む
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