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天使ラジエルの書 : ウィキペディア日本語版
天使ラジエルの書[てんしらじえるのしょ]
天使ラジエルの書』(てんしラジエルのしょ、、セーフェル・ラズィエル・ハ マラク)は中世カバラグリモワール。元はヘブライ語アラム語で記された書物だが、アルフォンソ10世の下で作られた手稿本の中に ''Liber Razielis Archangeli (大天使ラジエルの書)'' と題したラテン語訳も残っている。
==原典の歴史==
本書が13世紀以前に遡るものであると証明することはできないが、ギリシア語魔術パピルス (Papyri Graecae Magicae) に負うところ大で、古代後期に起源がありそうな箇所も散見される。『バーヒール』や『形成の書』のような他の不明瞭な古文献と同様、本書もいくつもの版が現存している。
本書をめぐる伝承によれば、これは天使ラジエルアダムに開示したものとされる。標題自体は、古代後期の別の魔術書『モーセの剣』の中で触れられている。歴史考証家は、本書が13世紀以降にのみ出現することを挙げ、これは中世の作であって、「ドイツの敬虔なる者たち」を意味する「ハーシード・アシュケナース」に起源を持つ公算が大きいと考えている。おそらくもっと古い部分も断片的に含まれている。中世の版の編纂者と目されるのはヴォルムスのエレアーザールである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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