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天王寺村(てんのうじむら)は、かつて大阪府東成郡にあった村。現在の大阪市天王寺区南東半、阿倍野区北西半、生野区西部(桃谷の一部)、浪速区東部(日東地区)、西成区東部(山王・天下茶屋)にあたる。 == 概要 == 四天王寺の周囲に形成された門前町が基で、江戸時代には幕府領と四天王寺領に分かれていた。7つの集落と天下茶屋の新家で構成され、人口が1万人を超える大村だった。1889年の町村制施行では、東成郡阿部野村を編入して天王寺・阿部野の2大字を編成した。 その後1897年4月1日、大阪市の第一次市域拡張がおこなわれた。これに伴い天王寺村は、大阪鉄道(現在の関西本線・大阪環状線)の線路より北側の地域が大阪市に分割編入された。この時大阪市に編入された地域は南区に属し、のちに天王寺区(一部は浪速区)となった。また第一次市域拡張の際、大阪鉄道線路より東側に飛び地状の地域ができたため、その地域は東成郡鶴橋村に編入されている。 第一次市域拡張の際に大阪市へ編入された地域では、1900年に以下の32町が起立した。 * 天王寺東上町 * 天王寺堂ヶ芝町 * 天王寺松ヶ鼻町 * 天王寺細工谷町 * 天王寺筆ヶ崎町 * 天王寺石ヶ辻町 * 上本町7丁目 * 天王寺上之宮町 * 天王寺北山町 * 天王寺小宮町 * 天王寺真法院町 * 天王寺烏ヶ辻町 * 天王寺元町 * 天王寺勝山通 * 天王寺寺田町 * 天王寺大道 * 天王寺北河堀町 * 天王寺南河堀町 * 天王寺悲田院町 * 天王寺阿倍野筋 * 天王寺椎寺町 * 天王寺六万体町 * 天王寺生玉前町 * 天王寺生玉寺町 * 天王寺夕陽丘町 * 天王寺伶人町 * 下寺町2 - 4丁目 * 逢阪上之町 * 天王寺茶臼山町 * 天王寺玉水町 * 逢阪下之町 * 日本橋筋東 残った南側の地域は、東成郡天王寺村として引き続き存続した。村役場は天王寺村大字阿部野字南坂田(現在の大阪市阿倍野区晴明通、大阪市立晴明丘小学校敷地)におかれた。1897年の村分割で本集落が大阪市へ編入されたため、人口は一時激減したが、その後宅地化が進んで急増し、1920年代には人口5万人を超える巨大な村となった。 1925年、大阪市の第二次市域拡張がおこなわれた。その際に天王寺村は、全域が大阪市に編入されて廃止された。1925年に編入された旧天王寺村の地域は住吉区に属し、のちに阿倍野区(一部は西成区)に分割された。 * 1889年4月1日 - 町村制の施行に伴い、天王寺村が発足。 * 1897年4月1日 - 天王寺村の一部が大阪市および鶴橋村に編入される。 * 1925年4月1日 - 残りの天王寺村が大阪市に編入される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天王寺村」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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