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天竜三郎[てんりゅう さぶろう]
天竜 三郎(てんりゅう さぶろう、1903年11月1日 - 1989年8月20日)は、静岡県浜名郡三方原村(現:静岡県浜松市北区)出身の元大相撲力士。本名は和久田 三郎(わくた さぶろう)。 春秋園事件の主導者として、大相撲の長い歴史にその名を残した。俳優の和久田龍は息子、別の息子は東京・大森の古書店「天誠書林」の店主。 == 来歴 ==
=== 角界入り === 1903年11月1日に、静岡県浜名郡三方原村(現:静岡県浜松市北区)で農家を営む家に三男として生まれる。三男に生まれたことからそのまま「三郎」と名付けられた。学問を志したことで尋常高等小学校を卒業したが、この時で既に身長が176cmに達していたことから、「静岡に怪童あり」との評判を聞きつけた出羽ノ海(元横綱常陸山)から卒業式当日に勧誘されたが、当初は勉学を志していたので断った。しかし、三郎少年は三男であることから土地の風習で中学校へ進学することが出来ず、地元にあった浅野造船所に勤務する同郷の人物(重役)の書生を務めつつ、東芝川崎工場にあった工手学校で学んでいた。 そんなある日、再び出羽ノ海から「部屋へ遊びに来るように」との勧誘の手紙が届き、翌年に常陸山が直接訪問してきた際の再勧誘で角界入りを決意した。父親からは見送りに来た駅で「勘当だ。入幕するまでこの駅に降りてはならん」と言われた。1920年1月場所で初土俵を踏む。四股名は最初地元の古戦場に因んで「三方ヶ原」としたが、番付に名が載って2場所目で「天竜」と改めている。士族出身で力士の地位向上に心を砕いた常陸山に師事したことは、天竜の相撲観やその後の行く末に多大な影響を与えた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天竜三郎」の詳細全文を読む
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