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太平記評判秘伝理尽鈔[たいへいきひょうばんひでんりじんしょう] 太平記評判秘伝理尽鈔(たいへいきひょうばんひでんりじんしょう)は、江戸時代に広まった『太平記』の注釈書である。40巻。 ==成立== 近世初期に日蓮宗の僧侶、大運院陽翁(1560-1622年?)がまとめたものとみられる〔若尾政希『「太平記読み」の時代』(2012、平凡社ライブラリー)P30〕。『太平記』の本文に沿って、奥義を伝授するもので、「伝」(本文にない異伝)と「評」(軍学、治世などの面から本文を論評した部分)から成る。 「武略之要術、治国之道」〔前掲書P29〕とされ、藩政を担う武士を対象に秘伝として伝えられた。写本が金沢藩(前田家)の尊経閣文庫や岡山藩の池田家文庫などに残っている。大運院陽翁が寺沢広高(唐津藩主)に伝授したという奥書のあるものが17世紀半ばに刊行され〔前掲書P50、刊行年は1645年ともされるが不明〕、広く普及した。 『理尽鈔』と同種の書も複数刊行された。『太平記大全』(1659年)は、『太平記』と『理尽鈔』の全文を収め、注釈と人物の略伝を補ったものである〔前掲書P362〕。
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