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太海漁港[ふとみぎょこう] 太海漁港(ふとみぎょこう)は、千葉県鴨川市太海浜にある漁港。
== 概要 == 房総半島南部に位置し、黒潮を眼前に控え、小さい漁港ながら古くより好漁場を持つ漁港として栄えた。江戸時代には漁獲物を江戸の市場へ輸送するための速度の速い押送船も存在したと伝えられる。特にイワシやカツオ漁が盛んであった。海岸の磯は、アワビの好漁場でもあり、高い漁獲量を誇った。明治時代には鈴木松五郎が水産加工に尽力し、太海産のかつお節は、「太海武士」の異名をとるほどに名をとどろかせた。現在もその伝統を受け継ぎ、かつお節は名産となっている。 漁港のすぐ沖約50mには、観光名所の仁右衛門島があり、渡し舟が漁港から往復している。 太海浜の漁村は、背後に急峻な小山が屹立している丘陵地帯であり、仁右衛門島から眺めるとその独自の地形と異様な雰囲気が確認できる。この独特の地形のため、漁村は狭い路地が複雑に入り組み、狭い石段や急坂をはさんで小さな家屋がひしめき合い、迷路の様相を示す。古めかしい旅館のあるとおりもあり、時代から取り残されたような景観を残す。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「太海漁港」の詳細全文を読む
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