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夾紵棺 : ウィキペディア日本語版
乾漆棺[かんしつかん]
乾漆棺(かんしつかん)とは、夾紵(きょうちょ、麻布)をで貼り重ねる技法によって作られたの一種である。夾紵棺とも言う。
乾漆棺には麻布を幾重にも貼り重ねて形成した脱活乾漆棺と、木棺に布を漆で塗り固めた木心乾漆棺の2種類がある。
ごく一部の終末期古墳にみられ、当時最高級の棺として貴人の葬送に用いられたと考えられる。
== 乾漆棺が出土した古墳 ==
乾漆棺の出土例は極めて少ない。いずれも被葬者は皇族をはじめとする貴人が想定されている。
* 八幡山古墳埼玉県行田市物部連兄麿?)
* マルコ山古墳奈良県高市郡明日香村川島皇子?)
* 牽牛子塚古墳(奈良県高市郡明日香村、斉明天皇?)
* 越塚御門古墳(奈良県高市郡明日香村、大田皇女?)
* 野口王墓(奈良県高市郡明日香村、天武天皇
* 高松塚古墳(奈良県高市郡明日香村、天武天皇皇子?)
* 阿武山古墳大阪府高槻市中臣鎌足?)
* 叡福寺北古墳(大阪府南河内郡太子町聖徳太子膳部菩岐々美郎女?)
== 参考文献 ==

* 大塚初重戸沢充則(編集)『最新日本考古学用語辞典』新創社、1996年6月、74頁
* 田村晃一・合田芳正(監修)『考古学探訪の基礎用語』山川出版社、2000年7月、27頁

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「乾漆棺」の詳細全文を読む



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