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奇肱人[きこうじん]
奇肱人(きこうじん)は中国に伝わる伝説上の人種である。古代中国では西方に位置する国に棲んでいたとされる。
== 概説 == 古代中国の地理書『山海経』の海外西経によると、奇肱国は三身国・一臂国の北にあり、奇肱人は人間の姿をしているが腕がひとつしかなく、また目が三つあるとされている。馬に乗って移動をするという。 類書である王圻『三才図会』では、奇肱人は殷の湯王の時代に飛車(ひしゃ)という風力によって動く乗り物を造り、それに乗って移動をしたことがあるという解説が記されている。こちらでは、どのような姿をしているのかといった描写は無く、載せられている絵では通常の人間の姿で描かれている。日本の『和漢三才図会』や奈良絵本『異国物語』などでもこの解説や描写は使われている。 ホルヘ・ルイス・ボルヘス『幻獣辞典』では、三眼一臂で飛車というものに乗るという『太平広記』に収録された古文を典拠とした解説が記されている〔ホルヘ・ルイス・ボルヘス、マルゲリータ・ゲレロ 著 柳瀬尚紀訳『幻獣辞典』晶文社 1998年 103頁 ISBN 4-7949-1265-X〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「奇肱人」の詳細全文を読む
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