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奇静脈()とは脊柱の右側を上行し上大静脈に合流する静脈である。これと並行し脊柱の左側を走行する静脈は、半奇静脈と副半奇静脈である。下大静脈が閉塞を起こした時には、奇静脈がその代わりの側副路として機能する。 == 構造 == 奇静脈は胸部と腹部の後壁の血液を集めて上大静脈に流れ込んでいる。まず、腰椎の右側を走行する右上行静脈に始まり、横隔膜の大動脈裂孔を通って胸腔に入る。その後、肋間静脈を集めながら胸椎の前面(後縦隔)を上行し第4胸椎の高さで弓状に曲がり、右気管支の上方を越えて上大静脈に合流する。変異が多く、稀に胸静脈や気管支静脈の血液を集めていることもある。 弓状に曲がっているところは奇静脈弓といい、解剖学上の目印となり重要である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「奇静脈」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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