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奥只見シルバーライン : ウィキペディア日本語版
新潟県道50号小出奥只見線[にいがたけんどう50ごう こいでおくただみせん]

新潟県道50号小出奥只見線(にいがたけんどう50ごう こいでおくただみせん)は、新潟県魚沼市を通る主要地方道
== 概要 ==

* 陸上距離:32.4km(重複区間を含む)
* 起点:魚沼市本町3丁目(国道352号交点
* 終点:魚沼市湯之谷芋川
起点である魚沼市本町から市内大沢、葎沢、湯之谷芋川を経て奥只見に至る道路。国道352号と並び、小出 - 奥只見を結ぶ幹線道路として機能している。
県道50号は、国道352号と共に佐梨川に沿うように東進。葎沢温泉、芋川温泉など湯之谷温泉郷の温泉場を抜け、湯之谷芋川から上折立までの約3kmの間は国道352号と重複区間となる。
大湯温泉手前の上折立で北側へ分岐し、上折立から奥只見ダムまでの区間は奥只見シルバーライン(おくただみ-)と呼ばれる。この愛称は、江戸時代に奥只見地区でが産出されていたことに因む。全長22.6kmのうち18.1kmをトンネルが占め、計19本のトンネルから成っている。この道のトンネルは普通のトンネルと違って、素堀の部分と湧水が随所にあり、さらに交差点がトンネル内に設けられているなど、極めて特徴的なものとなっている。
シルバーラインは元々只見特定地域総合開発計画の根幹事業である奥只見ダムの建設工事用道路として建設されたもので、1957年昭和32年)に完成。ダム完成後は維持管理用の道路として電源開発が所有していたが、1969年(昭和44年)に県に譲渡され、1971年(昭和46年)8月から観光道路として一般車両に開放された。当初有料道路として供用されていたが、1977年(昭和52年)4月から一般県道として無料開放され、その後主要地方道に昇格した。
一方で、南側を走る国道352号は上折立以東、難所の枝折峠を越える勾配が急な狭隘区間である。このため、シルバーラインはこの区間のバイパス道路としても機能している。ただし、二輪車、軽車両および歩行者は通ることができない〔現在では二輪車の通行が可能となっている枝折峠は2006年(平成18年)までは終日、通行が禁止されていた。更に普通車も午前は銀山平方面への、午後は大湯方面への一方通行規制がとられていた(2006年に解除)(''酷道も参照'')。〕。
シルバーラインは奥只見湖畔で終点となる。奥只見は越後三山只見国定公園の区域にあたり、一年の約半分が雪に覆われる。奥只見ダムは堤高157mを有す日本最大の重力式ダムである。ダム周辺はこの地区の観光の要衝となっており、奥只見湖を航行する遊覧船には尾瀬方面へ向かう航路もある(尾瀬口船着場からバスで約1時間)。
県道50号は奥只見ダムから更に只見川に沿って北上し、上大鳥橋南詰が終点となる。この先は福島県境に沿って南会津郡檜枝岐村の村道、更に只見町の町道となり、下流にある大鳥ダム先に至る(但し奥只見ダム~大鳥ダム間は一般車両進入及び一般人立ち入り禁止となっており、その先の大鳥ダム〜田子倉ダム間は只見川に並行する一般道路なし)。
なお、奥只見シルバーラインは1月 - 3月に冬季閉鎖となる。この為、奥只見シルバーライン以外の交通アクセスが無い奥只見丸山スキー場は、本路線の冬季閉鎖中に営業を休止するスキー場として知られる。営業期間は11月下旬 - (奥只見シルバーラインの冬季閉鎖中営業休止) - 5月中旬という変則的な運営形態となっている。
ちなみに奥只見ダムはのちに漫画・映画としても展開された「ホワイトアウト」の原作小説の舞台となった事でも知られている。作品において、シルバーラインは犯人グループに爆破され崩落している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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