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奥山 かずお(おくやま かずお、1939年11月11日 - 2010年4月4日)は、日本の児童文学作家。本名は奥山 一夫〔〔。日本児童文芸家協会会員であった。 1979年(昭和54年)に『木の上の少年』で講談社児童文学新人賞佳作を、2000年(平成12年)に『のどしろの海』で小川未明文学賞大賞を受賞した〔。 == 経歴 == 1939年(昭和14年)、樺太で生まれる〔。その後旭川市で育つ〔"「のどしろの海」アニメ化 根室在住・奥山さん原作"朝日新聞2003年3月23日付朝刊、北海道版29ページ〕。幼少期に読んだ『ロビンソン・クルーソー』に感化され、児童文学作家を志す〔。 海が好きであったことから、海辺の町である根室市に転居する〔。若いころから創作活動を行い、北方領土の歌などの作詞を手掛けていた〔。1979年(昭和54年)には児童文学の登竜門とされる講談社児童文学新人賞の佳作を『木の上の少年』で受賞した〔。1981年(昭和56年)には北海道放送(HBC)制作のテレビドラマ『鮭を待つ少年』の原作を執筆した〔。これ以降、執筆構想は持ちながらも筆が進まない日々が続く〔。当時を振り返り、奥山本人は「当時の作品が評価され、うぬぼれて思うように書けなかった」と述べている〔。 ある時、奥山は北方領土の勇猛なトドの写真を目にし、長年の構想をわずか約10日で一気に物語として書き上げた〔。こうして完成したのが『のどしろの海』である〔。2000年(平成12年)10月、61歳で『のどしろの海』が小川未明文学賞の大賞を受賞する〔。当時創作活動の傍ら、北方四島交流センターで警備員として勤務していた〔。 2003年(平成15年)3月には、ハイビジョン映像株式会社から『のどしろの海』のアニメ映画化の企画が持ち込まれ、四辻たかおが監督・脚本を務めるとの報道があり〔、翌月にも制作委員会が発足し、来夏劇場公開予定と報じられた。しかし、実際に公開されることはなかった。2009年(平成21年)8月、『のどしろの海』が中国語に翻訳され、『紅色的海』の題で台湾にて出版された〔。この知らせを聞いた時には病と闘っていたが、新たな創作意欲を高めたという〔。2010年(平成22年)4月4日午前11時、根室市内の病院で肺癌のため死去、70歳であった〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「奥山かずお」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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