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水窪町(みさくぼちょう)は、静岡県西部(遠州)にかつて存在した町。2005年(平成17年)7月1日、周辺10市町村とともに浜松市へ編入合併され消滅し、2007年(平成19年)4月1日に浜松市が政令指定都市へ移行したのに伴い、天竜区の一部となった。 浜松市への合併時、合併前の水窪町の区域をもって地方自治法第202条の4に基づく「水窪地域自治区」が設置された〔浜松市地域自治区の設置等に関する条例 (平成17年浜松市条例第40号) (平成17年〈2005年〉6月1日公布)〕〔浜松市区及び地域自治区の設置等に関する条例(平成18年浜松市条例第78号) (平成18年〈2006年〉12月1日公布)〕。同地域自治区は2012年(平成24年)3月31日をもって廃止〔浜松市区及び地域自治区の設置等に関する条例の一部を改正する条例(平成21年浜松市条例第48号) (平成21年〈2009年〉9月4日公布)〕。 == 地理・地勢 == 静岡県西部地区の北部(北遠)に位置する山深い山村である。 天竜川の支流水窪川に沿った形で人家が存在し、中央構造線に沿う盆地になっている。JR東海飯田線水窪駅と向市場駅付近の水窪・奥領家集落が、町の中心地である。ここに水窪町内の公共施設・商店・人家の殆どが集まっているため、人口の少なさと高齢化率の高さの割に活気がある。赤石山脈の南嶺に位置するため静岡県では数少ない豪雪地帯である。 水窪川に沿った形で国道152号が敷設されており、北遠から伊那地方へ通り抜けることができるが、拡幅やトンネル化工事は逐次進んでいるものの、やはり山間の険しい斜面を切り開いた隘路が多い。特に水窪以北の伊那地方への道は、中央構造線付近の軟弱な地盤もあって整備が遅れており、交通量の増加は見込みづらい。特に県境の国道は青崩峠によって分断されている。このため三遠南信自動車道の開通を長年切望していたが、草木トンネルなど近年ようやく少しずつ工事が実施されている。 飯田線でならすぐの佐久間町中部・佐久間集落(20km)、国道152号沿いに水窪川の下流になる佐久間町城西集落、および天竜川に合流してからの下流である天竜市(55km)や浜松市中心部(75km)との結びつきが大きい。 奥まった場所だが、警察署・タクシー会社がある。また小和田駅・大嵐駅など飯田線沿いの集落から水窪・奥領家集落へ買い物などに訪れる。 中央構造線に多い変成岩の一種である「領家変成岩」や、遠く九州まで続く広域変成帯「領家変成帯」の名は、水窪町内にある「奥領家」の地名からとられている。 *川:天竜川(水窪川) *峠:兵越峠、青崩峠 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「水窪町」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Misakubo, Shizuoka 」があります。 スポンサード リンク
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