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女紅場[にょこうば]
女紅場(にょこうば)とは、1870年代に、女子に対して読み書き算盤や裁縫・手芸を授けた教育機関のこと。裁縫所(さいほうじょ)縫製所(ほうせいじょ)とも称する。 「女紅」とは「女工」とも表記し、女子の裁縫・手芸・染色などを指した。幕末に民間で行われた裁縫塾に公教育の要素を組み合わせたものである。特に細民と呼ばれた下層社会の子女や芸妓・娼妓に必要最低限の教育を与えることを目的としていた。このため、学費の払えない生徒の為に習得した技術で作られた製品をもって学費の代替とする事例もあった。特に北近畿や長野県や北関東の養蚕地帯などに盛んに設置された。学制・教育令時代には盛んに活動が行われていたが、後に女子教育制度の整備に随って衰退した。また、これとは別に華族や士族の子女のために設置された学校も女紅場と呼ばれ、1872年に開校された新英学級及女紅場(のち京都府立京都第一高等女学校を経て、現在の京都府立鴨沂高等学校)などはその代表的な例である。こうした女紅場は、その後女学校へと変遷を遂げた例も少なくない。 == 関連項目 ==
* 寺子屋 * 女学校
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「女紅場」の詳細全文を読む
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