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『好色五人女』(こうしょくごにんおんな)は、江戸時代の浮世草子。井原西鶴作。5巻5冊。発刊は1686年(貞享3年)である。5つの独立した物語で構成されており、すべて当時世間に知られていた実話に基づく。各物語のタイトル(とモデルとなった事件)は次の通り。 *姿姫路清十郎物語(お夏清十郎) *情を入れし樽屋物かたり(樽屋おせん) *中段に見る暦屋物語(おさん茂兵衛) *恋草からげし八百屋物語(八百屋お七) *恋の山源五兵衛物語(おまん源五兵衛) 書名は「好色」の2字を冠しているが、各話の女性が、現代的な語感で言う「好色」な人物であるわけではない。巻5以外はすべて悲劇的な結末を迎える物語となっており、女性たちは、時には命をも賭けて一途な恋を貫いている。と同時に、物語の語り口には滑稽味や露骨な描写なども多く見られ、現代のいわゆる純愛物の雰囲気とも趣を大きく異にしている。 ==映画== *『好色五人女』 - 1948年大映配給、野淵昶監督、脚本。 *『近松物語』 - 1954年大映配給、溝口健二監督、依田義賢脚本。名目上は同じ事件に取材した近松門左衛門の『大経師昔暦』の映画化となっているが、実際には西鶴の「中段に見る暦屋物語解釈」を用いるよう溝口監督が脚本の依田に指示。 *『ピンクサロン 好色五人女』 - 舞台を現代に移した本作の翻案。1978年にっかつ配給、田中登監督、いどあきお脚本。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「好色五人女」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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