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妙法 : ウィキペディア日本語版
妙法[みょうほう]

妙法(みょうほう、Skt:Saddharma)とは、仏教において第一の最勝で不可思議なる法をいう。
原語はサンスクリットで「法」(dharma) に「正しい・真の・善」(sat) を被せたもので、用語としては原始経典の『法句経』などでもすでに見られる。多くの場合はこれを「正法」と訳し、竺法護も『法華経』の原題を『正法華経』と名づけた。しかし鳩摩羅什はこれを『妙法蓮華経』と訳し直した。したがって『法華経』の正式名称が『妙法蓮華経』であることから、一般的に『法華経』を指して「妙法」という。
== 説かれている仏典 ==
法華経(妙法蓮華経)の二十八品のうち、妙法蓮華経方便品第二、妙法蓮華経如来寿量品第十六で主に説かれている。法華経の題名、妙法蓮華経の最初の一字が示すとおり、主に法華経において説かれた教義である。
「爾の時に世尊。三昧より安祥として起って。舎利弗に告げたまわく。諸仏の智慧は。甚深無量なり。其の智慧の門は難解難入なり。一切の声聞。辟支仏の。知ること能わざる所なり… 無数の方便をもって。衆生を引導して。諸の著を離れしむ…(方便品)」等と、釈尊が弟子に対し機根が整う今まで方便を説いていたことを明かし、これから説く法は、いままで秘し遅らせてきた仏の第一の智慧であることを述べている。方便品第二で始まり、如来寿量品第十六で主なる教義は説き終えている。
法華経を文上で最も深く理解したとされる中国の僧、天台大師(538-597)の教説『法華玄義』『法華文句』『摩訶止観』において詳しく講義されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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