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婦人倶楽部 : ウィキペディア日本語版
婦人倶楽部[ふじんくらぶ]

婦人倶楽部』(ふじんクラブ)は、かつて存在した日本の雑誌である〔''婦人倶楽部''国立国会図書館、2012年6月26日閲覧。〕〔''婦人くらぶ''国立情報学研究所、2012年6月26日閲覧。〕〔''婦人倶楽部''、国立情報学研究所、2012年6月26日閲覧。〕〔''講談社の歴史''講談社、2012年6月26日閲覧。〕。東京都文京区の出版社講談社が編集出版した〔〔〔〔。1920年(大正9年)10月創刊、1988年(昭和63年)4月休刊〔〔。戦前・戦後を通じて「四大婦人雑誌」に数えられた〔戦前期四大婦人雑誌目次集成 全36巻 ゆまに書房、2012年6月26日閲覧。〕。旧誌名『婦人くらぶ』〔〔。キャッチコピーは「女のよろこび 妻のしあわせ」。
== 略歴・概要 ==
1920年(大正9年)10月1日、大日本雄辯會(のちの大日本雄弁会講談社、現在の講談社)が創刊した〔〔〔〔。当初の誌名は『婦人くらぶ』であったが、それも同年内の第1巻第3号(12月号)までで、翌1921年(大正10年)の1月号(第2巻第1号)からは、『婦人倶楽部』に変更している〔〔〔。当初の執筆者は、三宅雪嶺有島武郎芥川龍之介吉岡弥生ら〔大正編 収録雑誌一覧 大宅壮一文庫、2012年6月26日閲覧。〕。『主婦の友』『婦人公論』『婦人画報』と並ぶ「戦前の四大婦人雑誌」とされた〔。
1933年(昭和8年)、初めて「家計簿」を付録にした〔''講談社100周年''Amazon.co.jp、2012年6月26日閲覧。〕。1937年(昭和12年)2月号から翌1938年(昭和13年)5月号まで、川口松太郎の小説『愛染かつら』を同誌に連載、同作を原作に松竹大船撮影所が製作、野村浩将が監督、上原謙田中絹代が主演して映画化され、同年9月15日に前篇・後篇ともに公開され、大ヒットしている〔愛染かつら 前篇 後篇 日本映画データベース、2012年6月26日閲覧。〕。
1945年(昭和20年)8月15日、第二次世界大戦が終結し、同月、全32ページであるが第26巻第5号を発行、大森洪太『新しき時代に處する 再建日本の女性』、山脇百代『原野を拓く妻の手記 鍬もちて盡くさむ』、山本實『秋から冬へかけての 家庭菜園心得帳』、小林完『冬にそなへて乾燥野菜、野草の作り方・貯へ方・頂き方』、下村湖人『食糧難を知らぬ 完全咀嚼の有難み』、山本周五郎『日本婦道記 文鎭』、そして、筒井政行『おいしくて消化しやすい大豆、たうもろこしの節米料理』『どんぐりの榮養と頂き方 - どんぐりを盛んに食べませう』を掲載した〔26(5) 、国立国会図書館、2012年6月26日閲覧。〕。
同誌は、1952年(昭和27年)には、『主婦の友』『主婦と生活』『婦人生活』と並ぶ「戦後の四大婦人雑誌」と呼ばれ、発行部数も50万部を超えている。『婦人公論』『婦人画報』は現在も存続しているが、この時点で戦前からつづいてメインストリームにあるとされたのは『主婦の友』と同誌のみである。「戦後の四大婦人雑誌」の時代は、以降40年つづく〔女性雑誌『VERY』にみる幸福な専業主婦像 石崎裕子国立女性教育会館、2012年6月26日閲覧。〕。
1973年(昭和48年)、同年夏号から『別冊婦人倶楽部』を創刊する〔別冊婦人倶楽部 、国立国会図書館、2012年6月26日閲覧。〕。
1987年(昭和62年)、同年夏号をもって、『別冊婦人倶楽部』を休刊する〔。
1988年(昭和63年)3月17日、同月発売された第69巻第4号(4月号)をもって、休刊する〔〔。68年に満たぬ歴史の幕を下ろした〔〔。同号では、「終刊特別企画」として、『祖母・母・娘三代の主婦に支えられて婦人倶楽部の六十八年をふり返る』、『いつの時代もリード役は主婦の知恵だった』、『愛惜「婦人倶楽部とわたし」』の記事を掲載している〔婦人倶楽部 69(4) 、国立国会図書館、2012年6月26日閲覧。〕。編集後記は『最終刊号の編集を終えて』〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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