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嫁殺しの池[よめころしのいけ]
嫁殺しの池(よめころしのいけ)は、長野県長野市にある池。明治時代初期に周辺の田畑に供給する農業(かんがい)用水を確保するために建設された、広さ1ヘクタール程度の小さなため池である。嫁池(よめいけ)ともいい、地元に伝わる嫁と姑との確執が生んだ悲劇をその名の由来としている。 ==歴史== 嫁殺しの池にまつわる伝説として、要約すると以下のような物語が言い伝えられている。 :むかし、意地悪な姑が嫁に田植えを一日で済ませるよう命じた。嫁は独りで朝早くから作業に取りかかったが、ついに日が暮れてしまう。嫁は天に向かって太陽が沈むのを待ってほしいと懇願した。すると願いが通じたのか、太陽は再び昇り、嫁は田植えをやり遂げることができた。間もなく太陽は沈み、嫁はその場に倒れ絶命した。嫁の周りでは水が噴き上がり、やがて池となった。 上で示した要約では嫁が田植えを完遂したとあるが、結局一日で終えられずに疲れ果て死んだという話もある。さらに嫁の死後、赤い米が採れるようになったという話もある。ただ、物語の最後にある「水が噴き上がり池となった」という部分は、池が誕生した以降に付け加えられたものであると考えられている。実際、物語は池ができる前から言い伝えられており、池となっている場所はかつて水田だった土地である。 地元ではこうした言い伝えから、死んだ嫁のたたりをおそれ、慰霊のためのほこらを造った。それは現在でも池のほとりの小高い丘の上にある。そのほか、人手を募ってでも田植えを一日で終えるようにしていたところもあり、嫁と姑との関係を良好に保つよう努めているともいう。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「嫁殺しの池」の詳細全文を読む
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