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子宮頚がんワクチン : ウィキペディア日本語版
ヒトパピローマウイルスワクチン

ヒトパピローマウイルスワクチン (HPVワクチン子宮頸癌ワクチン) は、日本の婦人科領域で最も多い癌である子宮頸癌尖圭コンジローマ、及びその他のの発生に関係する、ヒトパピローマウイルス(Human papillomavirus:HPV)の持続感染を予防するワクチンである。日本では「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」や「体位性頻脈症候群(POTS)」、「慢性疲労症候群(CFS)」などという障害が、ワクチン接種後に副反応として起きるとして話題になり〔子宮頸がんワクチン接種、通学できぬ少女 推奨中断2年 朝日新聞 2015年6月14日〕、提言を受けて実施されたWHOなどの調査では、ワクチン接種との因果関係は否定されている〔〔。

== 概要 ==
2006年に、HPV 6・11・16・18型に対する4価のワクチンと16・18型に対する2価のワクチンが米国等の諸外国で承認された。接種の適応は9歳以上で、3回の接種で完了する。2016年現在、日本ではサーバリックス (Cervarix) とガーダシル (Gardasil)の2種類のワクチンが販売承認されている〔Glaxo cervical cancer shot approved in Australia Reuters (2007-05-21) Retrieved on 2007-05-25〕。接種は初性交の前までに済ますことが推奨され、小学生のうちに接種する国々が殆どである。このワクチンの接種は定期的な子宮癌検診を代替するものではないので、定期健診は接種後も必要である。HPVは様々な癌の原因になることが知られており、このワクチンの接種によってそれらの癌が予防されるとされる。具体的には、子宮頸癌の70%、肛門癌の80%、膣癌の60%、外陰癌の40%の原因となる2種の高リスク型HPV(HPV16およびHPV18)を予防するとされる。これらのHPVは他に、ほとんどのやその他の稀な性器癌の原因ともなる。 またガーダシルは、尖圭コンジローマの90%の原因である2種類の低リスク型HPV(HPV6およびHPV11)も予防する〔。米国や韓国などでは、4価ワクチンの尖圭コンジローマや肛門癌への効果を認め、男性への接種を承認しているが、日本では承認されていない。日本では2009年に女性への投与が認可されたが、国内で報告された副反応により2013年より厚生労働省は積極的な投与推奨を中止するよう医療機関に通達を出し、事実上の定期接種停止状態となっている(後述)〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヒトパピローマウイルスワクチン」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 HPV vaccines 」があります。



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