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宇宙の晴れ上がり[うちゅうのはれあがり] 宇宙の晴れ上がり(うちゅうのはれあがり、Transparent to radiation)は、ビッグバン理論において宇宙の始まり以来、初めて光子が長距離を進めるようになった時期を指す。これはビッグバンからおよそ38万年後であるとされる〔宇宙はどのように生まれたのか (国立天文台)〕。英語ではRecombinationであり、「宇宙の晴れ上がり」という命名は佐藤文隆による。 ビッグバンからおよそ38万年後〔日本評論社『私達は暗黒宇宙から生まれた』6頁、福井康雄 ISBN 4-535-78426-4〕、宇宙の温度の低下〔この時期、宇宙は約3000Kまで低下していたと推定されている。〕にともない電子と原子核が結合して原子を生成するようになると、光子は電子との相互作用をまぬがれ長距離を進めるようになった。これを宇宙が放射に対して透明になった(Transparent)、あるいは宇宙が晴れ上がった、と表現する。同様に、宇宙の晴れ上がり以前の状態は、宇宙が放射に対して不透明である(opaque)、あるいは宇宙が霧がかっている(Foggy)と、表現する。 この晴れ上がりの時期のマイクロ波は最後の散乱面(:en:Surface of last scattering)あるいは宇宙マイクロ波背景放射と呼ばれ、ビッグバン理論について現在得られる最も良い証拠であると考えられている〔宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の温度揺らぎ (国立天文台)〕。 == 脚注 ==
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抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宇宙の晴れ上がり」の詳細全文を読む
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