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『宇宙家族カールビンソン』(うちゅうかぞくカールビンソン)は、あさりよしとおのSF漫画作品、およびアニメーション作品である。 == 概要 == あさりの作品の中でも、最も長く連載され、最も多く単行本の出版されている作品で、代表作の一つとされる。 題名は、アメリカのSF家族コメディテレビドラマ作品『宇宙家族ロビンソン』と、連載開始時期の1983年に佐世保、1984年に横須賀と日本に寄港した米軍の原子力空母「カール・ヴィンソン」から。他にも多くの漫画、アニメ、映画、実在の人物等のパロディが登場している。 掲載誌が2度変わっており、その度に1から連載を行っているため、以下の3つの世界観に分かれている。 # プチアップルパイ版(元祖版、オリジナル版)初出:プチアップルパイ/徳間書店/1984年7 - 17号(連載、未完) # 少年キャプテン版(SC版、文庫版)初出:月刊少年キャプテン/徳間書店・講談社/1985年2月18日号 - (連載、未完) # アフタヌーン版初出:アフタヌーン/講談社/1999年 - (連載、現在休載中) 通常はもっとも長期にわたって連載された少年キャプテン版のことを指す。1988年にOVA化もされている。 プチアップルパイ版は徳間書店から、『元祖宇宙家族カールビンソン』、『新装版 元祖宇宙家族カールビンソン』、『宇宙家族カールビンソン オリジナル』として単行本1巻で刊行。再版されるたびに後書きが追加されていた。基本的に少年キャプテン版よりも穏やかな世界観である。 少年キャプテン版は『宇宙家族カールビンソン』(全13巻、徳間書店)、『宇宙家族カールビンソン SC完全版』(全11巻、講談社)、『宇宙家族カールビンソン』(全6巻、講談社漫画文庫)として刊行。『月刊少年キャプテン』休刊のために連載が中断され、徳間書店版は連載中だった数話分が未掲載、他にも未収録だった二話分があった。講談社版は全話収録されている。 アフタヌーン版は、『るくるく』連載のため休載となり、以降再開されていない。単行本は講談社から『宇宙家族カールビンソン』既刊1巻が発売されている。 アフタヌーン版第1話では、徳間書店側からの引継ぎの快諾があったとはいえ、あさりと徳間書店との契約があと2ヶ月残っている状態での『アフタヌーン』での連載開始ということや、あさりの茶目っ気のため、宇宙家族ロビンソンの現題『Lost in Space』を元ネタに『ロスト・イン・ユニバース』のタイトルで掲載され、「本タイトル募集中」タイトル公募の形をとっている。結局、あさり側の思惑通り【公募】の結果はダントツで【宇宙家族カールビンソン】が1位となり、第2話以降のタイトルは『宇宙家族カールビンソン』になっている。 作中には、作者がかつて過ごした美唄市我路ノ沢(がろのさわ)近辺一帯をモチーフにした地形や建物が多く見受けられる。そのころの自然と戯れた経験が、本作品の環境やストーリー、時々出てくる方言に現れている。同市立沼東(しょうとう)小学校は当時は本作と同様、教室部分を上空から見降ろすと「八角形眼鏡様の双子形の校舎」だった。なお現在、同校舎の片方だけがかろうじて残存している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宇宙家族カールビンソン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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